かぎしっぽのベル☆belle

土手で泣いてた仔猫のベル。いつしか我が家の一員になりました。猫とときどき勉強。ベルとおねえちゃんの日常。

セットで納得 ・ 一寸待て

2010-09-14 00:00:38 | 徒然なるままに
最近読んだ本。
『孤独と不安のレッスン』鴻上尚史
図書館に用があっていったのに、用事果たせず、適当に物色。
久しぶりに借りてみる。06発行の本。
ちょっと古い(けど今も思いは変わってないのではないかと思う)

小・中学生に勧めたい本。
人と人とは分かりあえない。
友達100人はできるかな?は罪深い歌で無理難題。
ひとりでいることが何故惨めか、恥ずかしいか。
誰かとケンカ中、クラス中に無視されている時、
ひとりで大丈夫!ひとり楽しい!とまでは言えないにしても、
こういう別の価値観が入ってくると少しだけ救われる気がします。

書いてあることは今までのエッセイや戯曲で書かれたことの
焼き直し、再確認みたいなところもあるのだけど、
こういうタイトルだと改めて手に取る人もいるのかもしれない。
自己啓発本みたいなのはあまり好きじゃないけど、
鴻上さんの本だと思うと読んでしまいました。簡単に読めます。

あとあと後半戦に書いてある、谷川俊太郎の詩がめちゃくちゃよかった!
「しぬまえにおじいさんのいったこと」
いるかだけじゃないんだ。谷川俊太郎の詩集を買いたくなりました。

あとあとあとこの本を読んで思い出したのは、
茨木のり子さんの「一人は賑やか」という詩。
話のだいたいはこの詩に要約される気がする。

”恋人よ まだどこにいるのかもわからない 君
一人でいるとき 一番賑やかなヤツで あってくれ”
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『生きてるだけで、愛。』本谷有希子 09発行
まとまっちゃわないでぶち切れてくれてよかった。
人と人とはわかりあえない。
もしかしたら分かってくれるかもしれないなんて思った瞬間、はずれる梯子。
人と人とはわかりあえない。だけど、分かろうとする努力はできる。

んんん。いつだったか、新宿駅構内で云われたなぁ。
懐かしい。すぐ忘れちゃうからその時も目から鱗だったなぁ。
ついつい分かってくれる妄想や何で分かってくれないのトラップに嵌るけど、
一寸待て。要注意だ。ってことだな。