噺のわかる人。since 2005

主に映画情報、時々ラルク&HYDE情報をお届けします。

最近読んだ小説じゃない本レビュー

2005年07月21日 | 小説レビュー
最近、小説ばかり読んでいたので、箸休めといいますか、2冊の小説じゃない本を読みました。


一つ目は
『富野に訊け!』/富野由悠季

ガンダムの監督として有名な富野監督が、若者の質問に答えていくという本。

やはり富野監督は毒舌とダメ出しは有名な話で、ズバっと言っちゃってます。
男版ズバリ言うわよ! です。

で、これがまた質問者の質問の仕方が下手で、読んでいくと「これ絶対富野監督キレるんちゃうか?」って思うほど。

まぁやはり最後の方は、質問に答える前に、質問の書き方とか、書く姿勢とか、書いた本人に対してダメ出ししてましたね。(苦笑)

でもね、これは今の若者というか、何かの夢を持って目指している人にとっては必読本だと
思います。

やはり、富野監督は一線で活躍していて、結果もそこそこ残しているから、言葉に重みと説得力がある。素直に吸収できるし、改めて価値観を変えられる事もある。

まるで富野監督の授業を受けているような、そんな感覚を覚えました。


で、二つ目は
『シネマ坊主2』/松本人志

3年ぶりの続巻で、いつも通り毒舌です。

松ちゃんは、確かに洞察力が優れていて、的確にダメ出しできてるなぁって部分もあるんですけど

これはちょっと個人的にただ嫌いなだけちゃう? っていう部分もあります。

映画評論家とは違うんで、また違った評価の仕方や、「笑い」という尺で映画をはかっている部分は新しいとは思います。

だから、好き嫌いは分かれると思いますね。

こういう本の問題点は、自分の大好きな映画が酷評されてると、気分が悪くなる人が出てくるという事です。

僕は、あぁ~松ちゃんは嫌いなんやっていう客観的に捉えられますけど、嫌がる人は本当に嫌がります。わかってない! 間違ってる! と言った感想がおそらく出ると思います。

だから、松ちゃんファンなら買っても損はないと思いますが、それ以外の
松ちゃんをあまり知らない人が読むと、そんなにいい評価は得られないでしょう。



最新の画像もっと見る