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「文春きいちご賞」って初めて聞いたけど

2007年01月22日 | テーマトーク
ちなみに、小説の賞じゃないよ。

週刊文春の企画で、2006年のワースト映画を選ぶというもの。

何で「きいちご」かと言うと、23日に発表されるアメリカのゴールデン・ラズベリー賞(最低映画賞)のラズベリーを「きいちご」と日本語にしてみたらしい。

文春きいちご賞が選び出した2006年ダメ映画の1位は

宮崎駿の息子吾朗の初監督作『ゲド戦記』。

2位が『日本沈没』

3位が『ダ・ヴィンチ・コード』

となっている。

この賞は32人の映画記者、評論家の厳正なる投票(1位~5位までをポイントにして集計)によって行われているらしく、

気になる審査員の『ゲド戦記』の選評コメントは「始まって5分くらいで置き去りにされてしまった」などが挙げられた。

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最初、一般の人による投票だと思って、「やっぱ今の日本を象徴しているなぁ」と思ってたら、ちゃんとした映画記者や評論家が選んでるときた。

ちょっと驚いた。


首を傾げざるをえない。

むしろ最初の5分で作品に引き込まれたと思うんだけどなぁ。


表向きは王道なファンタジーだけど、その裏テーマ、裏ストーリーが読めればすごく優れた作品やと思うわけで。

たしかに分かりにくい部分はあると思うけど、小説を普通に読んでる人ならば付いて来れるし、主人公の生き方は今の若者にも共感できるつくりになってると思う。

あの均衡が崩れたせいで異変が起き始めてる世界は、まさに現代にそっくり当てはまるし、これから人間がどうすればいいか、迷ってる子供はどうしたらいいか、といったたくさんの生きるためのヒントが盛り込まれていて、まさに日本映画の本領発揮やと思った。

てか、冒頭5分で置き去りにされたって、そこで見る事を放棄してる気がするから、本気で見てない気がする。

とまあ愚痴愚痴言っても仕方ないんだけど。


評論家たちが、「この映画面白いから見た方がいいよ」っていうベスト映画賞は全然わかるんですよ。

その言葉によって、映画に興味を抱く人だったり観たりするわけで、デメリットはないから。

でも、

どの映画が駄目だったか決める、の意味がわからない。


その人にとってはその映画が一番面白かった、っていうのもあるわけだし、映画の絶対評価なんかできるわけない。あくまで個人がどう思うか。

芸術作品にランキング付けますかって事。

評論家の意見っていうのは、僕みたいな一般人の言葉よりも断然、影響力があるわけだから、それなりの責任を持って発言してほしいと思う。

少なくともこの記事を読んだ人のなかには、DVDで見ようと思ってたけど、ワースト1位ならやめとこって言う人もいるわけだし。





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