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X-MEN ファイナル・ディシジョン(2006)
★★★★★★★★★☆
新年一発目はやっぱりいい映画で始めたかったので、何作か観た中でこれを選びました。
いやぁ、やっぱ「X-MEN」シリーズは外さないですね。素晴らしい!
まず、映画の良し悪しの大前提は「時間を感じさせない」があるわけで、時計で時間を何度も確認してしまう映画は二流です。でも「X-MEN」は時間を見る暇を与えてくれないし、まずそこに意識が飛ばない。つまり、時間を忘れて世界にどっぷり浸かれるんです。
全体的に、監督が変わったのでやっぱり演出も編集の仕方も前二作と少し違ってました。けど、そんな気になるレベルではなかったので一安心。
ストーリー的にはもうラストらしいプロットだった。
わかりやすく、静と動のバランスが良くて、大きなテーマも描けてたし、何より無駄がない。
しかも、(これは個人的好感触なポイントなんですが)
僕は能力者バトルが大好きなので、今回多種多様なミュータントが(最後だけに)いっぱい出てきてくれたのでよかった。(欲をいえばもっと出てもよかったかも、と思ったけど)
能力者バトルの面白いところは、個々の能力やコンビ技で活かされる能力、また、こいつとこいつは相性悪い、といった違いで勝敗が全然違ってくるですね。その駆け引きや攻防戦は、観ていて本当に楽しい。
しかもやっぱハリウッドは違うな、と思ったのは、製作者側のエゴで新しいミュータントを入れていないって事です。「こういう能力者出したら面白い、かっこいい」といった感情で入れているのではなくて、ストーリーありきで入れてる。「このストーリーで、ここのシーンにこの能力がいるから、じゃあ必要」って流れでちゃんと入れてるので、ポイント高いです。たまにあるんですよ。製作者側のやりたい放題の映画が。このキャラかぶってるやん、とかこいついらんかったやん、とか。でもやっぱ「X-MEN」は違いましたね。
だから、僕の好きなナイトクロウラーは今回出てなかったのは残念ですけど、それは今回のストーリーで必要なかったからです。まあ今回はナイトクロウラーの能力と少しかぶる奴が出てるので、いらなかったんだと思います。
レベル分けも男心をくすぐりました。ほとんどのメインキャストの能力レベル、つまりクラスは3くらいなんですけど、今回クラス5が出てくる。あのマグニートーやプロフェッサーは多分、3以上か4くらいなんだろうけど、彼らが恐れるレベルですからね。
でも、さっき話しましたけど、クラスは個々のレベルであって、相性によってはどっちが強いとかまた変わってくる。だから、組み合わせによっては勝敗がわからないので、そこが面白いです。
あとは、驚きの連続でした。「え!?」「まじで?」「ここでそんな事やっちゃう!?」とつい声に出したくなる展開が続いたので、さすがラストだな、と。やっぱ好きな映画を観てると、ちょっと先入観を拭いきれなかっですね。
ラストとエピローグはまさにこの監督の手法なんでしょうね。僕的には、ハリウッド的な大団円とエピローグがもう少し続いてもよかったかな、と思ったんですけど、でもプロット的にはちゃんと終わってるので、文句はないです。
「X-MEN」シリーズは、エンターテイメント作品なんだけど、本筋には人種差別問題という大きなテーマが通っていて、それちゃんと描けてるのがすごい。
今作の三つ巴の戦いは、まさに個々の正義主張し、戦う。どの正義も間違っておらず、かならず戦う理由がある。この作品に善と悪は存在しないんです。しかもミュータントたちはコンプレックスを武器にして戦っている。ミュータントは自分たちの能力が病気だとは思っていない。一つの個性だと捉えている。これは現実社会にも絶対に置き換えられる事です。
並の作品ならば、テーマはストーリーのおまけになりがちで、感動させるためにテーマを置いたみたいなつくりの映画が多い中で、このシリーズは、面白さとテーマによるメッセージの両方をやり遂げている。
最後に、どうでもいいんですけど
なんで邦題サブタイトルを「THE LAST STAND」から「ファイナル・ディシジョン」に変えたかがわからなかった。別に英題でもいいのに。
★★★★★★★★★☆
新年一発目はやっぱりいい映画で始めたかったので、何作か観た中でこれを選びました。
いやぁ、やっぱ「X-MEN」シリーズは外さないですね。素晴らしい!
まず、映画の良し悪しの大前提は「時間を感じさせない」があるわけで、時計で時間を何度も確認してしまう映画は二流です。でも「X-MEN」は時間を見る暇を与えてくれないし、まずそこに意識が飛ばない。つまり、時間を忘れて世界にどっぷり浸かれるんです。
全体的に、監督が変わったのでやっぱり演出も編集の仕方も前二作と少し違ってました。けど、そんな気になるレベルではなかったので一安心。
ストーリー的にはもうラストらしいプロットだった。
わかりやすく、静と動のバランスが良くて、大きなテーマも描けてたし、何より無駄がない。
しかも、(これは個人的好感触なポイントなんですが)
僕は能力者バトルが大好きなので、今回多種多様なミュータントが(最後だけに)いっぱい出てきてくれたのでよかった。(欲をいえばもっと出てもよかったかも、と思ったけど)
能力者バトルの面白いところは、個々の能力やコンビ技で活かされる能力、また、こいつとこいつは相性悪い、といった違いで勝敗が全然違ってくるですね。その駆け引きや攻防戦は、観ていて本当に楽しい。
しかもやっぱハリウッドは違うな、と思ったのは、製作者側のエゴで新しいミュータントを入れていないって事です。「こういう能力者出したら面白い、かっこいい」といった感情で入れているのではなくて、ストーリーありきで入れてる。「このストーリーで、ここのシーンにこの能力がいるから、じゃあ必要」って流れでちゃんと入れてるので、ポイント高いです。たまにあるんですよ。製作者側のやりたい放題の映画が。このキャラかぶってるやん、とかこいついらんかったやん、とか。でもやっぱ「X-MEN」は違いましたね。
だから、僕の好きなナイトクロウラーは今回出てなかったのは残念ですけど、それは今回のストーリーで必要なかったからです。まあ今回はナイトクロウラーの能力と少しかぶる奴が出てるので、いらなかったんだと思います。
レベル分けも男心をくすぐりました。ほとんどのメインキャストの能力レベル、つまりクラスは3くらいなんですけど、今回クラス5が出てくる。あのマグニートーやプロフェッサーは多分、3以上か4くらいなんだろうけど、彼らが恐れるレベルですからね。
でも、さっき話しましたけど、クラスは個々のレベルであって、相性によってはどっちが強いとかまた変わってくる。だから、組み合わせによっては勝敗がわからないので、そこが面白いです。
あとは、驚きの連続でした。「え!?」「まじで?」「ここでそんな事やっちゃう!?」とつい声に出したくなる展開が続いたので、さすがラストだな、と。やっぱ好きな映画を観てると、ちょっと先入観を拭いきれなかっですね。
ラストとエピローグはまさにこの監督の手法なんでしょうね。僕的には、ハリウッド的な大団円とエピローグがもう少し続いてもよかったかな、と思ったんですけど、でもプロット的にはちゃんと終わってるので、文句はないです。
「X-MEN」シリーズは、エンターテイメント作品なんだけど、本筋には人種差別問題という大きなテーマが通っていて、それちゃんと描けてるのがすごい。
今作の三つ巴の戦いは、まさに個々の正義主張し、戦う。どの正義も間違っておらず、かならず戦う理由がある。この作品に善と悪は存在しないんです。しかもミュータントたちはコンプレックスを武器にして戦っている。ミュータントは自分たちの能力が病気だとは思っていない。一つの個性だと捉えている。これは現実社会にも絶対に置き換えられる事です。
並の作品ならば、テーマはストーリーのおまけになりがちで、感動させるためにテーマを置いたみたいなつくりの映画が多い中で、このシリーズは、面白さとテーマによるメッセージの両方をやり遂げている。
最後に、どうでもいいんですけど
なんで邦題サブタイトルを「THE LAST STAND」から「ファイナル・ディシジョン」に変えたかがわからなかった。別に英題でもいいのに。