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こちら伊坂幸太郎広報部派出所 ①

2005年01月29日 | 伊坂幸太郎
今、ミステリー小説界の異端児と呼ばれ、類稀なる才能を発揮している作家・伊坂幸太郎さんの小説はどれもおもしろく、どの作家よりも僕はおもしろいと思います。今までのミステリーの型にはまらず、独自の発想、独自のミステリーを創作しているように思えます。現在、単行本化されている作品は7作品あります。


2000年,2003年
『オーデュボンの祈り』新潮社(唯一文庫化)

2002年
『ラッシュライフ』新潮社

2003年
『陽気なギャングが地球を回す』祥伝社(ノン・ノベル)
『重力ピエロ』新潮社
『アヒルと鴨のコインロッカー』東京創元社(ミステリ・フロンティア)

2004年
『チルドレン』講談社(唯一短編集)
※作者曰く「短編集と見せかけて長編小説」
『グラスホッパー』角川書店


どの作品も独特な切り口で始まり、すぐに伊坂ワールドに引き込まれます。

初めて読むなら『陽気なギャングが地球を回す』がいいです。伊坂さんの魅力が詰まっており、遊び心満載で、読みやすいと思います。

そして、何より伊坂作品のすごい所は、全ての作品がリンクしています。舞台である世界が一つ(※『グラスホッパー』は除く)であり、その同じ世界のどこかで様々な物語が起こっているという感じです。そういったリンクも読み所の一つです。リンクを楽しみたい方は、『オーデュボンの祈り』から順に読んでいった方がいいかもしれません。でも基本的には、どれから読んでもいいと思います。

さらに、伊坂さんは、毎年『このミステリーすごい!』のランキング上位に記録されており、毎年、直木賞候補にもあがっています。今注目の作家なので、今年はぜひ伊坂作品にどっぷりハマってください。

ちなみに僕のイチオシは、上の画面に絵が出ている『陽気なギャングは地球を回す』です。
伊坂作品の中では、一番キャラが立ってて、愛着が湧きます。もちろんストーリーも最高!



【伊坂幸太郎・プロフィール】

伊坂 幸太郎 (いさか こうたろう)


大学時代より仙台在住。

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。

2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し作家デビューする。

2003年『重力ピエロ』が直木賞候補となる。

2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞を受賞。



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