伊坂さん、直木賞候補に「ゴールデンスランバー」がノミネートされていたが、なんと辞退!
「今は執筆に集中したい」という理由に、
かっこいいというかもったいないというか、
それ以上に、
なんだ、この辞退できる心の余裕!
自作を書けばまたノミネートされるという自信の表れか、本屋大賞受賞のインタビュー地獄でしんどい思いをしたのか、
謎だけど、とにかくこういう器が作家としての余裕なんだなって思う。
直木賞取れば、確実に伊坂さんは全国的知名度になり、ミーハーのファンも一冊は手に取るだろうし、過去の作品たちがまた売れまくる。
現に、本屋大賞受賞で平積みされてる伊坂作品を買った人も多いと思います。
そういう流れを知ってるからあまり賞にこだわらないのかは知らないけどね。
僕的には、「ゴールデンスランバー」より「砂漠」で取るべきだったと思ってるし、「ゴールデンスランバー」も面白かったけど、初期に見た気持ちのいいギミックラッシュはもうない。
今の作風は、本当に伊坂さんの書きたいように書かせてもらってる感が出てる。嫌いではないけど、でもやっぱどこか物足りない。
最近思うのは、伊坂作品の主人公ってすごい浮いてるから、怖い場面になっても心の底から怖がってる感じしないし、どこかで助かるんだなって空気感がある。
だから、個人的にベスト3であり、伊坂イズムが一番ハマってたと思うのは、浮世離れした能力を持つギャングたちが主人公の「陽気なギャング~」であり、人間ではない死神が主人公の「死神の精度」であり、殺し屋たちが主人公の「グラスホッパー」だったりする。
リアリティに欠けるけど、それが伊坂ワールドの真髄なんだと思う。
この日本ではないどこかのパラレルワールドの日本が存在して、その中で、作品のほとんどの舞台が仙台なので、登場人物のリンクが目まぐるしいところもファンをひきつけるポイント。
他の作家による登場人物の大きなリンクのほか、さりげなさ過ぎる細かいリンクが多いんです。
で、何より、伊坂作品の魅力って何かって考えた時に、他人に勧めたくなるんだよね。
誰が読んでも面白いという感想を吐く確信があるから。
僕が読み始めた「陽気なギャング~」の頃から考えれば、
気付けば、大衆小説の中ではかなり認知度の高い作家にまでなってるし。
バンバン映像化されてるし。
なにより小説なんて読まない地元の友人が、伊坂作品を読んでたのは正直驚いた。
まあただ最近は忙しくて、短編ばかりなので、少し残念です。
伊坂さんはやはり長編で読みたい。
短編はいわば、試食みたいなもんです。
伊坂さんってこういうテイストなんだっていう。
「今は執筆に集中したい」という理由に、
かっこいいというかもったいないというか、
それ以上に、
なんだ、この辞退できる心の余裕!
自作を書けばまたノミネートされるという自信の表れか、本屋大賞受賞のインタビュー地獄でしんどい思いをしたのか、
謎だけど、とにかくこういう器が作家としての余裕なんだなって思う。
直木賞取れば、確実に伊坂さんは全国的知名度になり、ミーハーのファンも一冊は手に取るだろうし、過去の作品たちがまた売れまくる。
現に、本屋大賞受賞で平積みされてる伊坂作品を買った人も多いと思います。
そういう流れを知ってるからあまり賞にこだわらないのかは知らないけどね。
僕的には、「ゴールデンスランバー」より「砂漠」で取るべきだったと思ってるし、「ゴールデンスランバー」も面白かったけど、初期に見た気持ちのいいギミックラッシュはもうない。
今の作風は、本当に伊坂さんの書きたいように書かせてもらってる感が出てる。嫌いではないけど、でもやっぱどこか物足りない。
最近思うのは、伊坂作品の主人公ってすごい浮いてるから、怖い場面になっても心の底から怖がってる感じしないし、どこかで助かるんだなって空気感がある。
だから、個人的にベスト3であり、伊坂イズムが一番ハマってたと思うのは、浮世離れした能力を持つギャングたちが主人公の「陽気なギャング~」であり、人間ではない死神が主人公の「死神の精度」であり、殺し屋たちが主人公の「グラスホッパー」だったりする。
リアリティに欠けるけど、それが伊坂ワールドの真髄なんだと思う。
この日本ではないどこかのパラレルワールドの日本が存在して、その中で、作品のほとんどの舞台が仙台なので、登場人物のリンクが目まぐるしいところもファンをひきつけるポイント。
他の作家による登場人物の大きなリンクのほか、さりげなさ過ぎる細かいリンクが多いんです。
で、何より、伊坂作品の魅力って何かって考えた時に、他人に勧めたくなるんだよね。
誰が読んでも面白いという感想を吐く確信があるから。
僕が読み始めた「陽気なギャング~」の頃から考えれば、
気付けば、大衆小説の中ではかなり認知度の高い作家にまでなってるし。
バンバン映像化されてるし。
なにより小説なんて読まない地元の友人が、伊坂作品を読んでたのは正直驚いた。
まあただ最近は忙しくて、短編ばかりなので、少し残念です。
伊坂さんはやはり長編で読みたい。
短編はいわば、試食みたいなもんです。
伊坂さんってこういうテイストなんだっていう。