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モンスタークレーマー

2009年01月15日 | ちょっとした小噺
ちょっと前の事なんですが、

不定期に、まあ一年に一回か二回、放送されている「放送禁止」という番組をご存じですか。

卑猥な番組ではなく、番組の主旨は「ある事情(事件、事故等)でお蔵入りになったドキュメンタリー番組の収録済みテープがテレビ局の中には眠っていて、ある程度の時間が経過した事もあり、そろそろ放送してもいいだろうという事で、オンエアする」まさに、「放送禁止になった番組」というものです。

実際、番組が進むにつれハプニングが起きる。それは明らかに異様で、死者も出ている。

で、番組終了間際に、「この番組はフィクションです」というオチを発表。

ここまでで、「放送禁止」という番組が成り立つわけです。

でも、ここ数年、モンスターペアレンツならぬ、モンスタークレーマーが、些細な事でもケチをつけ始めたおかげで、バラエティ番組にどんどん制約がかかってきて、ちょっとした事でも「あとでスタッフみんなおいしくいただきました」「この芸人は特殊な訓練を受けているので、みなさんはまねをしないでください」「地域○○の許可をいただいて撮影しています」等々、必要以上に言い訳テロップを挿入しなければいけなくなった。

で、この「放送禁止」でも昨年に放送された分に限り、ですが、

番組の途中でですよ?

「この番組はフィクションです」

というテロップが出てきた。

いやいや、それは、もうネタバレというか、オチにたどり着くまでにオチをばらしているのと同じやん、と。

勿論、この「放送禁止」は、シリーズも幾つか重ねており、知っている方はもう知った上で楽しんでいるわけですけど、初見の人にとってそのネタばらしはどうだろう。

オチを明かされた後の「放送禁止」なんて、ただの三文芝居を見させられるのと同じです。

よくよく考えれば、縁起臭かった、大袈裟だった、嘘くさい、という感想がオチの後に漏れるのがこの番組の良さだったのに、途中でそれはないんじゃないかと。

逆にクレームがきてもおかしくないっていう。

テレビ局もクレームに敏感に成りすぎているんじゃないかと思いますけどね。

ダウンタウンの松ちゃんが、よく言っている事ですが、
映画やドラマで食べ物を投げたり、捨てたりするのは(クレーマーは)許すのに、いざコントやバラエティでそれをやると怒るのはおかしい。それは躊躇半端な正義だと。コントも作品やっちゅーねん、と。

僕もクレーマーは嫌いです。勿論、間違った報道や嘘、ヤラセ等の「訂正クレーム」は、仕方がないとは思いますが。


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