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映画感想文 Vol.9 「オールド・ボーイ」

2005年04月22日 | 映画感想文
オールド・ボーイ (2004)
★★★★★★☆☆☆☆



これはレンタルで観ました。カンヌで賞を取ってるからと言って、期待値を上げてから観てしまったからかもしれませんが、期待以上のモノではなかったです。

主人公は、いきなりどこかもわからない所に15年も監禁される。しかし、15年後に主人公は釈放される。ようやく外に出られると、景色はあまりにも変わっていた。監禁した主犯格を探し出し、復讐しようと動き出す主人公の前に、女のすし職人が現れ、二人は急接近する。まぁここから話すとオチに繋がってしまうんで、止めますけど。

引き込むだけのファクターは、良いものだったんです。なぜ、15年監禁され、15年後に釈放されたか。核なる謎が残り、それを解明するために見入る事は必至。しかし、大きな期待を与えただけに、僕個人としては、あのオチでは、弱いなぁというか。全然悪くないし、他の人は、すごいとかいいでしょ!って言うほどの説得力はあります。ありますけど、個人的には、入り口が大きかっただけに、オチも同じサイズか、それ以上を用意しておいてほしかったというのが素直な感想ですね。まぁ、最初に言ったとおり、カンヌで最優秀賞を取ったというのも念頭に置いて観てしまったからというのもあります。でも、なんやろ、マジで!?って心の底から驚けなかったのが、残念でした。

でも、カメラアングルとか、絵のニュアンス、色は好きな部類でした。主人公のナレーションの演出は、ちょっとした笑いも生み、いいんじゃない?とは思ってたんですけど、後半から、なんか普通になってきたというか、感心するシーンが減ってきたのは事実です。

まぁでも、自分の中の、“今まで韓国映画でおもしろい映画なんてなかった”というデータから考えると、今回は初めて、韓国映画で「おもしろい」という感想があったし、良い印象を受けました。

全体的に観て、総合点を付けると、まぁ5点、ないし6点かな。まぁでも自分の中での初めての韓国映画の成功作なんで、6点ですね。映画館で観てたら7点あったかもしれません。でも、まぁDVDは買わないです。ミステリーの欠点は、オチ知ってしまったら、二度目からはおもしろくないからです。



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