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映画感想文・最終回 「どろろ」

2007年02月19日 | 映画感想文
どろろ (2007)
★★★★★☆☆☆☆☆



今月初めの映画の日に観に行ってきました。

予告編で期待値を上げられていた、というのが純粋な感想です。

ワイヤーアクションがすごいって言われてたけど、今まで観た映画の中で一番すごいというレベルではなかった。

ストーリーも長く、前半がほぼ説明に費やされた。誰にでもわかるようにという配慮で、説明臭くて序盤はちょっとしんどかった。そこはそこまで言わなくてもわかるってば、と。全編二時間半なんだけど、二時間にまとめられたと思う。

あと監督はアクション映画を撮るのは初めてらしく、演出、編集がベタすぎる。今まで観た事あるようなシーンが多々あったし、途中の戦いのダイジェストシーンでは、妖怪というか怪獣が出てきて、ある意味びっくりした。


ストーリーの核の部分はいいんです。
五体不満足で生まれてきた百鬼丸が育ての親に体のパーツを作ってもらって、名を持たない自分、ニセモノの体を背負って、体のパーツを奪った妖怪を倒し、自分の本当の体を取り戻していく。その道中、どろろに出会い、人間らしさ、本当の名前を取り戻していく、という(これ以上いうとネタバレになるから略)、プロットはすごくいいと思うんだけど、全然活かされてなかったなぁ、と。


見所は、柴咲コウの今まで見せたことのないキャラ。
演技の幅が広がったなぁ、という印象ですね。

エンディング曲のMr.Childrenによる『フェイク』は、嘘で固められた自分、偽りの自分のまま生きている、という歌詞とリンクしていて、良かった。


観終わった後ほぼ残らなかった。
普通に観れるエンターテイメント映画って感じで、完全に予告編にやられたーって感じでエンドロールを眺めてました。

序盤の説明臭いシーンで、ちょっと不安はあったんです。あぁ、もしかすると王道で締めるつもりなのかな、と。

しかも、詳しくはネタバレになるから言えないけど、続編あるっぽい、というか、ヒットしたら続編作れるぞ、という終わり方にしてあった。

個人的に、横のおばはんが、逐一「ふふ」と失笑、嘲笑、エグいシーンでは「あ」、「う」と声を出してたのが、ほんまイライラした。おばはんの周辺の客も反応してたからきっと僕と一緒の気持ちやったと思う。


これはDVDで良かったなぁ。


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