弁当の芳しき魅力

昔から遠足やら旅行やらで弁当を持たされてるとテンションが上がった。

弁当箱を開けた時のおにぎりのしなびた海苔の香りがベストスメルランキングベスト５に入るくらい好きだ。

まだ幼かった頃は、弁当の頻度は少なかったので、休みの日に母親に頼んで弁当を無理矢理作ってもらった事もあった。

中学は給食だったので、残念な気分だった。まずいし、喉が詰った時に飲む物がなぜ牛乳なのか！？　と給食は反対派だった。


高校の時はほぼ弁当だったのでテンションが上がった。昼までに腹が空くので、二時間目の休み時間に早弁した事もあった。

駅弁なんてナイスだ。
新幹線に乗る前にどこかで食べるより、駅弁を買って新幹線の中で食べる、という方が好き。しかも駅弁は地方限定な趣きがあるだけに尚更駅弁が食欲をそそる。

弁当って、中身は冷めてるし、揚げ物系はふにゃってるし、味のクオリティとしは落ちるけど、なぜか好きだ。あの箱の中に詰ってる感じが好きなのかもしれない。

だから、芸能人とか、楽屋の弁当は飽きて外に食べに行ったりで前を取ったりするとよく耳にするけど、俺からすれば、「なんて事を！」なのだ。


なぜ、外食チェーン店で、弁当を出すという店はないんだろう、と思う。店の中で、店主の作った弁当を食う。いいじゃん。

例え品物が同じでもお皿で何品か出されるよりも、それを弁当箱に詰めてくれた方がテンションが上がる。

じゃあ自分で作ればいいじゃないか、となるけど、たしかに自分で作った事も何回かある。だけど、やっぱりそこには開ける楽しみが欠ける。中はどんなんだろう、という楽しみも弁当の持つ魅力なのだ。


前世は、弁当を食べられなかった兵士か何かかと思うくらいなぜか弁当が好きだ。

勿論、ほか弁も大好き。でもやっぱり手作りの冷めた弁当の方がテンションが上がるなぁ。


唐突に弁当の事を熱く語りたくなってしまった。長文御免。