マトリックス・三部作 (1999~2003)≪後編≫
★★★★★★★★☆☆ (※総合評価)
『マトリックス・三部作』3夜連続レビューの最終日です。
マトリックス・レボリューションズ (2003)
レボリューションズは、リローデッドと繋がっていて、本来、リローデッドとレボリューションズは一本の作品でそれを二つに分けて公開したらしく、本当に続きからだった。だからリローデッドの落胆があるだけにあんまり期待はしていなかった。
でも、やはり完結編を観て、ようやくリローデッドの役割というか、位置づけが飲み込めたような気がした。レボリューションズはほとんどが現実の話で、仮想現実の世界へはあまり行かない。というか行く必要がなくなったというのが理由だろうけど。
だからレボリューションズにはエージェントも出てこないし、リローデッドよりは全然アクションシーンはなくなっている。それよりも現実での防衛シーンというか白兵戦のシーンが臨場感がすごくあって、リローデッドでは超人的な力と力の戦いが描かれていたが、レボリューションズでは、本当に人間としての弱さというか、無力感が描かれていて、ちゃんと色を分けられている。そこで、あぁなるほどと。リローデッドで進化したCGシーンとアクションシーンをふんだんに盛り込んで、ネオの超人的進化を見せ付けておいて、レボリューションズでの現実とのギャップを描きたかったんじゃないだろうか。まぁ、全体を通して起承転結の役割分担がちゃんとできていた。だからやっぱり個別での評価は意味がないと思いましたね。
≪総評≫
故に、一作目でマトリックスという世界とどういうものなのかという説明を観客にして、リローデッドで本格的に仮想現実でのアクションを体感してもらって魅了させておいて、レボリューションズで、本来の物語に戻っていただいて、マトリックスという大きな物語の中のひとつの結末を観て貰うという仕組みだと思いますね。全体を通してだと結構平均点は高かった。8あってもいいと思いますね。
結構新たな試みを導入しているのに、違和感を抱かせない作り方をしているし、中途半端な終わり方をしていない。
ただ、やはり1と2,3との間が空き過ぎたのが、残念ですね。やはり1がすごかっただけに、観客へ大きな期待を背負わしてしまった。それが4年も空けばその期待値がおおきくなってしまうのは必然だと思うし。
だからリローデッドで落胆するファンが多かったのだと思います。三部作をコンスタントに公開させておけば、おそらく大成功していたんじゃないでしょうか。そこだけが心残りですね。その面で言えば、おもしろい、おもしろくない抜きで「ロード・オブ・ザリング」はいい出し方をしたと思いますね。
まぁマトリックスのDVDは安いので、買ってもいいと思います。ただ、後半哲学的部分が多いので、それは覚悟しといてください。三部作一つで言えば、5000円は出してもいいんじゃないですかね。最近のハリウッド作品の中では、良作の部類に入ります。
次回より通常に戻ります。
★★★★★★★★☆☆ (※総合評価)
『マトリックス・三部作』3夜連続レビューの最終日です。
マトリックス・レボリューションズ (2003)
レボリューションズは、リローデッドと繋がっていて、本来、リローデッドとレボリューションズは一本の作品でそれを二つに分けて公開したらしく、本当に続きからだった。だからリローデッドの落胆があるだけにあんまり期待はしていなかった。
でも、やはり完結編を観て、ようやくリローデッドの役割というか、位置づけが飲み込めたような気がした。レボリューションズはほとんどが現実の話で、仮想現実の世界へはあまり行かない。というか行く必要がなくなったというのが理由だろうけど。
だからレボリューションズにはエージェントも出てこないし、リローデッドよりは全然アクションシーンはなくなっている。それよりも現実での防衛シーンというか白兵戦のシーンが臨場感がすごくあって、リローデッドでは超人的な力と力の戦いが描かれていたが、レボリューションズでは、本当に人間としての弱さというか、無力感が描かれていて、ちゃんと色を分けられている。そこで、あぁなるほどと。リローデッドで進化したCGシーンとアクションシーンをふんだんに盛り込んで、ネオの超人的進化を見せ付けておいて、レボリューションズでの現実とのギャップを描きたかったんじゃないだろうか。まぁ、全体を通して起承転結の役割分担がちゃんとできていた。だからやっぱり個別での評価は意味がないと思いましたね。
≪総評≫
故に、一作目でマトリックスという世界とどういうものなのかという説明を観客にして、リローデッドで本格的に仮想現実でのアクションを体感してもらって魅了させておいて、レボリューションズで、本来の物語に戻っていただいて、マトリックスという大きな物語の中のひとつの結末を観て貰うという仕組みだと思いますね。全体を通してだと結構平均点は高かった。8あってもいいと思いますね。
結構新たな試みを導入しているのに、違和感を抱かせない作り方をしているし、中途半端な終わり方をしていない。
ただ、やはり1と2,3との間が空き過ぎたのが、残念ですね。やはり1がすごかっただけに、観客へ大きな期待を背負わしてしまった。それが4年も空けばその期待値がおおきくなってしまうのは必然だと思うし。
だからリローデッドで落胆するファンが多かったのだと思います。三部作をコンスタントに公開させておけば、おそらく大成功していたんじゃないでしょうか。そこだけが心残りですね。その面で言えば、おもしろい、おもしろくない抜きで「ロード・オブ・ザリング」はいい出し方をしたと思いますね。
まぁマトリックスのDVDは安いので、買ってもいいと思います。ただ、後半哲学的部分が多いので、それは覚悟しといてください。三部作一つで言えば、5000円は出してもいいんじゃないですかね。最近のハリウッド作品の中では、良作の部類に入ります。
次回より通常に戻ります。