- 八正道は、人間完成への道です。自らのあやまった方向を修正し、正しい人生を生きるための知恵なのです。
- 人生とは、こう生きればいいといった模範解答があるわけではありません。
- なぜならば、人生は疑問の連続であり、その疑問は、各自のおかれた環境、経験、知識、習慣によって、それぞれ異なった内容をとってくるからです。
- その疑問を解決するのは、他人ではなく、ほかならぬ自分自身なのです。道を踏み外しているのは自分自身なのです。自分自身で軌道修正しなくて、一体誰がその軌道を修正してくれるのでしょうか。
- そのためにこそ、ひとりひとりが、自らの生きている枠の中で、「正しさ」というものを徹底的に追究する必要があるのです。
- では、その「正しさ」の基準とは、一体なんでしょうか。何をもって、「正しい」とするのでしょうか。それを答えるのが、真実の宗教指導者の使命であり、今世における私の使命なのです。
- 「正しさ」を知るとは、仏の心を知るということなのです。仏の生命を科学するということなのです。
- 何が善で、何が悪であるか。何が真で、何が偽りであるか。何が美で、何が醜であるか。それを決めるのは、仏の心なのです。
- この教えは、仏の心を知るための最大のよすがとなるはずです。仏の心を知り、「正しさ」をつかんで、自らの八正道の指針としていただきたいと思っています。
『太陽の法』 第2章 仏法真理は語る