愚母入院

昼、同居人の用事で銀行へ出かける支度をしていると愚弟からTEL。

『ロキソニンで痛みが治った」

やれやれ一安心。

で、中古の外車を繰り出し先ずは町会費を納めに田原町へGo。

今日は太鼓屋の若旦那はいました。

来年6月までの町会費を納め、蛸松月の土地がチャリ置き場になっていたので気になり聞きました。

とりあえず蛸松月家は売り抜けたようですが、その後土地が転がされているそうです。

太鼓屋、買えばいいのに。

でも北西の角地で7億は高い！

町会費の月1000円も高い！

その後、蟷螂の自動車税の減免の件で都税事務所へ。

わざとらしく肩を吊って行きました。

「先日はお騒がせしました」

と一応殊勝に出ました。

サクッと終わらせて次は銀行へ。

義母の預金残高証明の受け取りです。

その次は信託銀行。

そしてゆうちょも。

遺産分割協議書は本当にめんどっちい。

すると愚弟からTEL。

『ロキソニンが切れたら痛い痛いって騒ぐから救急車呼ぶ』

わがまま気ままな愚母に手を焼いているようです。

『圧迫骨折だから安静にするしか無いんだけどな』

『骨密度は上がってるって言われてるから骨折は無い』

きっと愚弟も血圧がピークに達していたのでしょう。

こちらもあちこち走り回っているので手を貸せません。

物事は重なるものだという法則を思い出しました。

夕方になり、愚弟からTEL。

『運び込まれた先がさ』

医◯歯◯だそうです。

ん？

コロナ受け入れ病院？

非常にヤバい。

ネットを探ると改築されたみたいですが、1日60本のヘビースモーカーの行く病院では無さそうだし、第一国立病院はエサがまずい。

わがままな愚母が満足するはずありません。

でも運び込まれたのだから文句は言えないし。

蟷螂も用事を済ませて帰宅し、マルエツの、同居人が「今日は卵焼きが入ってなかった」と口を尖らせながら買ってきたシャケ弁を食べようとした刹那に愚弟からTEL。

「いいニュースだ」

ん？

「三◯記◯へ転院になった」

お〜。

ゴネにゴネたんだろうなぁ。

「圧迫骨折だった」

蟷螂の診断が当たった。

ロト7 は当たらないのに。

「個室は空いていなかった」

ほ〜、景気はいいんだ。

「救急車で運ぶ」

え？

救急車をタクシー代わり？

この時期救急車の多用も色んな意味でいかがなものか。

あるいは民間の救急車？

ま、霊安車が来るかもしれないなと思いながら、愚弟も今年は災厄の一年だったと感慨深いものがあります。

三碧の今年は災厄年。

お祓いをしなかった罰かな？

でも親父の遺した1.6億をまるまる親子で使い切ったんだから因果応報ですね。

蟷螂が心臓手術時に電話をして380万かかると話したら、「それはオタクたち夫婦のことだからオタクたちでなんとかしなさい」と見得を切った愚母。

別に出してくれと言ったわけでも無いのにそう言われればこちらも意固地になります。

ホントアリとキリギリスを読んだことがないのでしょうね。

蟷螂はなにもしませんよ。

というか、人は誰でも老いていくもの、親しくなかったけれど、実の親子で「オタクたちで」と言ったツケが回ってきたのでしょう。

桜◯開◯親子だからプライドは人一倍高かいし。