蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って18年、モットーは是々非々の団塊世代です。

Zoomで丸山健二講演会に参加しました

2020-08-01 15:35:12 | 文学

今しがた、丸山先生の講演会にZoomで参加しました。

まだ慣れていないので、質問などはできませんでしたが、次回は少し質問など試みてみようかと思っています。

内容的には、エッセイに書かれていることに少し肉付けしているものでしたが、丸山文学命、ミーハー歴50年の蟷螂にとっては涙が出るほどうれしかった。

歳をとるとなかなか感激する瞬間がなくなり、徒に死を待つのみとばかり思っていましたが、余生もなかなか捨てたものではないのかなと、講演を聞きながら、ふと思ったりしました。

これもZoomのおかげ、(コロナにも?)感謝しています。

Zoomは先方から送られてきた招待メールのURLを開くだけ、それでいきなり始まります。

当方若葉マークなので、操作の仕方はさっぱりわかりません。

試行錯誤の連続ですが、なんとか拝聴することだけはできました。

コチラの様子が映るということなので、身だしなみを整え、黒のTシャツまで着てwebカメラに臨みましたが、蟷螂の様子が見えているのかどうかよくわからず、不安でした。

丸山先生は、相変わらずお元気でした。

ひとつ気になったのは、白内障の手術をしたのではないかということです。

度付きのサングラスではなかったので、おそらく手術はされているのでしょう。

76歳、外見はそれなりでしたが、話す口調は力強く、生命力を感じました。

500年くらい生きちゃいそうな勢いです。

蟷螂はヒトの生命力は言葉だと思っています。

ボソボソ話していた親友は、みんな若くして三途を渡りました。

ひとつ残念なのは、丸山文学の完璧なる後継者が未だに現れていないということです。

丸山文学の文体は乾ききった大人の文体で、砂丘(鳥取砂丘ではない)のように巨大です。

たまに大砂塵などが巻き起こったりします。

そう言う文体が丸山文学なのです。

初期作品はチャンドラーやヘミングウェイに酷似していますが、それらはあくまで翻訳文。

日本人作家で乾ききった文体・・・思い浮かびません。

純文学作家には皆無では。

丸山文学を酒に例えると、カクテルで言えばドライマティーニ。

ウイスキーはシングルのストレート。

日本酒ならばキンキンの超辛口の冷酒。

ビールは勿論スーパードライ!

初期から中期の丸山作品が大好きな蟷螂ですが、最近の長編作品には体力的についていけない(書籍自体も重い)ところがあり、もっぱら積読となっています。

それでも今日のオンライン講演会は実り多かったので、また参加する予定ではあります。

 


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