今しがた、丸山先生の講演会にZoomで参加しました。
まだ慣れていないので、質問などはできませんでしたが、次回は少し質問など試みてみようかと思っています。
内容的には、エッセイに書かれていることに少し肉付けしているものでしたが、丸山文学命、ミーハー歴50年の蟷螂にとっては涙が出るほどうれしかった。
歳をとるとなかなか感激する瞬間がなくなり、徒に死を待つのみとばかり思っていましたが、余生もなかなか捨てたものではないのかなと、講演を聞きながら、ふと思ったりしました。
これもZoomのおかげ、(コロナにも?)感謝しています。
Zoomは先方から送られてきた招待メールのURLを開くだけ、それでいきなり始まります。
当方若葉マークなので、操作の仕方はさっぱりわかりません。
試行錯誤の連続ですが、なんとか拝聴することだけはできました。
コチラの様子が映るということなので、身だしなみを整え、黒のTシャツまで着てwebカメラに臨みましたが、蟷螂の様子が見えているのかどうかよくわからず、不安でした。
丸山先生は、相変わらずお元気でした。
ひとつ気になったのは、白内障の手術をしたのではないかということです。
度付きのサングラスではなかったので、おそらく手術はされているのでしょう。
76歳、外見はそれなりでしたが、話す口調は力強く、生命力を感じました。
500年くらい生きちゃいそうな勢いです。
蟷螂はヒトの生命力は言葉だと思っています。
ボソボソ話していた親友は、みんな若くして三途を渡りました。
ひとつ残念なのは、丸山文学の完璧なる後継者が未だに現れていないということです。
丸山文学の文体は乾ききった大人の文体で、砂丘(鳥取砂丘ではない)のように巨大です。
たまに大砂塵などが巻き起こったりします。
そう言う文体が丸山文学なのです。
初期作品はチャンドラーやヘミングウェイに酷似していますが、それらはあくまで翻訳文。
日本人作家で乾ききった文体・・・思い浮かびません。
純文学作家には皆無では。
丸山文学を酒に例えると、カクテルで言えばドライマティーニ。
ウイスキーはシングルのストレート。
日本酒ならばキンキンの超辛口の冷酒。
ビールは勿論スーパードライ!
初期から中期の丸山作品が大好きな蟷螂ですが、最近の長編作品には体力的についていけない(書籍自体も重い)ところがあり、もっぱら積読となっています。
それでも今日のオンライン講演会は実り多かったので、また参加する予定ではあります。