蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って18年、モットーは是々非々の団塊世代です。

術後3年

2020-02-24 13:13:00 | 弁膜日記
コロナ騒ぎですっかり忘れていましたが、浜田山のニューハートワタナベ国際病院で、ダ・ヴィンチによる僧帽弁閉鎖不全の手術を受けてから今日で丸3年になりました。
2018年4月から保険がバリバリ効く手術ですが、当時は自費でした。
1日あたり3700円の計算です。
10年生きてようやく1000円。
先生は10年は大丈夫とおっしゃいましたが、月日が経つのは本当に早く、もう3年が経ったと思うと感慨無量です。
あの日もクリア過ぎる冬晴れでした。
手術室へは点滴スタンドを持って徒歩で向かい、手術台へも自力で上がりました。
蟷螂の顔を助手の先生が笑顔で覗き込み、『お札はどうしました?』と、心配してくれました。
深川不動尊の當病平癒の護摩札を頭の横に置き、マスクをかけられたら直ぐに深い眠りにつきました。
気がついたら大柄の先生が、『僕の手を握ってください』と言われました。
『ぐっと強く握って』
蟷螂は力を込めました。
『はい、大丈夫、手術は終わりました』
外科医らしいゴツい手を握り返していたら、目頭が熱くなりました。
あの日から3年。
もう3年。
まだ3年。


麻酔より
醒めかかりたる夢の中
妻の悲鳴に三途の岸見ゆ







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