試行錯誤の毎日というわけでもないが、
毎日ではなく毎回が試行錯誤である。
捏ねるたびに、焼くたびに良くなれと気持ちをこめる。
生地の配合を少し変える。
とはいえたいした事でないが重要なことかもしれない。
粉450に対して水を270とする。
最初250から少しずつ増やしていく。
56パーセントから60パーセントとなる。
少しべたつく程度だが打ち粉は使わずにまとめていく。
イーストだがやはりきちんと働いているか気になる。
砂糖水をつくりイーストを溶かして電子レンジで少し温める。
そのあとはレンジの発酵モードで10分ほど温度を維持する。
炭酸水の水面が泡ではじけるような感じで、
イーストの活性を確認する。
塩も水に溶かして一緒に温める。
均一に生地に混ざるようにするために試したこと。
当所の水分量では塩が充分に溶けなかったこともあり、
こちらもこの方がいいかと考えるようになった。
まな板で粉を捏ねることもなんとか感じをつかんできた。
最初は粉っぽいぐらいだが、
捏ねているうちにまとまってくる。
少しネタ付きもあるが生地は今までより伸びるよううになった。
捏ねているうちにネタ付きも少なくなる。
打ち粉を使わなくともまとまる。
一次発酵、
オーブンレンジの発酵モードで行っていたが、
ボールに生地を入れてラップを掛けて放置する。
時間がかかるが生地のふくらみは良い。
生地の表面の乾きで生地が膨らみきらない。
乾いた表面から炭酸ガスが抜けているように思う。
何度かやってみての考察で、
今回はそんなことも無くフワフワと膨れてくれた。
フワフワプニョプニョした生地から
パンチングで余計なガスを抜く。
多分、二次発酵時の生地の肌理を整える役目があるのかな。
型に移して二次発酵、
就寝前に仕込んだ生地を朝まで放置する。
いつもより膨れている。
あとはオーブンで焼く。
性能の低いオーブントースターである。
アルミ箔で表面を焦がさないようにしながら、
200℃で10分、
160℃で焦げ目を付けていく。
位置を変え場所おを動かしながら焼く。
合計で20分程度かかる。
同じように見えてふんわり感は今までと違う。
生地の重さを感じなくなる。
良い感じで水分が抜けてくれた。
やわらかく仕上がった割りに、
パンをちぎるのには力が要る。
多分、グルテンの形成が今までよりも良くなったって事かな。
難しいことはわからないが、徐々に良くなる。
味気が無く、洒落た物でもないパンだが、意外と重宝する。
ちょいと小腹がすいたときにちぎって食べると、
意外と腹持ちしてくれる。
作るのは少し良い運動でもある。
ホームベーカリーの必要が無くなりつつある。
ベーシックなパンゆえにごまかしが利かない。
もう少し色々と経験と考察を積み重ねていくと、
応用とバリエーションが増えてくると思う。
まだまだ経験を積まないといけない。