毎朝手を降ってくれるお嬢さんがいる。
いい大人の女性だとなおいいのだが、
残念ながらまだ2歳の女の子である。
車を車庫から出すと窓を開けて手を振ってくれるのである。
その無邪気さに随分と救われたものである。
12月に入ってから寒いのか彼女はすっかり顔を見せなくなる。
毎朝の楽しみだったのが少しさみしい気もする。
それでも去年の春にはただ車を見ているだけだった彼女も、
初夏の頃には手を振り始めてくれた。
夏には笑顔を見せてくれるようになった。
そして11月の末頃にそういう彼女にクリスマスプレゼントをと
準備を始めました。
とはいえあまり派手にもできないし、
小さな紙の靴下にお菓子が少し入っているものをラッピングして、
ダイソーで牛さんのパペットがあったので買って準備していました。
12月25日の朝のこと、
駐車場に行って植え込みの木に袋にいれて引っ掛けておいた。
ただ箱菓子とはいえ食べ物なので、不審に思われたらたいへんです。
車でメモ書きをしていると彼女が窓を開けて出てきてくれて、
説明不要となりました。
やはりなんかあったら怖いしね。
気づいてくれて助かりました。
それからまたしばらく彼女には合う機会もなく、
どうしているかと思っていました。
今朝、ようやく彼女が出てきてくれて
ご両親が後ろからお礼をくださいました。
パペットもとても気に入ってくれたみたいで
ようやく胸をなでおろすことができました。
嬉しい一日となりました。