友人のフルートのコンサートへ行った。
フルート3人とピアノの4人構成。
今日はクラシックな楽曲の演奏が主だった。
ここのところ風邪をひいていて、
薬を飲んだり飲まなかったりする。
体調は可もなく不可もなくという感じだが、
頭の回転はセーフティモードである。
多分、温暖差アレルギーというよりは
風邪である。
時折深い咳が出る。
コンサート会場で迷惑をかけまいと
薬を飲んで出かけた。
少し集中力が欠ける。
演奏が始まる。
知らない曲ばかり。
とはいえ流れくる旋律には新鮮さを覚えつつ心地よくなる。
別に眠るわけではない。
fの揺らぎ(1/f の揺らぎ)は心地がいい。
不思議なことに目を閉じている方が集中力が増す。
静かな水面が揺れて底から水がわくように
ピアノやフルートの演奏が飛び込んでくる。
視聴者の大半が音楽関係の繋がりを持つ。
たぶん元々音楽の繋がりを持たないのは自分だけかもしれない。
招かれたのだからその事に違和感を覚えることはなかった。
目を閉じていると意識が300年前にタイムスリップする。
貴族の仲間が得意の楽器を持ち寄って
友人にセッションを披露する。
今日の演奏が格式高いものであったので、
唯一違和感を感じたとしたら自分がここにいていいのかと思ったこと。
譜面も読めない、楽器も奏でられない、
音痴でリズム感もない。
クラシックの知識も持ち合わせていない。
そんな自分がここにいる。
そう感じながらもどんどん演奏の世界に飲み込まれていく。
目を閉じながら、いつしか足がリズムをとっていたこと。
やはり不思議な魅力を感じている。
モダンアレンジな曲ならさっと乗れるのでわかりやすいが、
クラシックの奥深さに今日は飲み込まれたようです。
帰りに光が丘公園に立ち寄る。
出店が並んでいたので、
広島焼きを買って帰る。
広島焼きとお好み焼き、
関西の人間にとっては広島焼きはお好み焼きでなく
広島の人間にとってはお好み焼きといえば広島焼きとなる。
文化の違いといえばそうだが、
食べて美味しければネーミングはどうでもいい。
(美味しかった)
ロックでもブルースでもクラシックであっても。
フルートの三重奏が心地よく耳に残った。