簡単なものなら作ってしまうのだが、
作り始めるとあれやこれやでイメージと違うものが出来上がる。
そんなクラッシュアンドクリエイティブなことを今も続けている。
そうそう、「ものづくり日本」というのは何だったのだろうか。
単に物を作るもの作りだったのか、
箱物や建造物ばかりをつくるもの造りだったのか、
つくるに当たって無駄もあったかもしれないが、
もの創りと書いた方が正確ではないかと思う。
そこにはニーズばかりでなく、
使いやすさや小型軽量や耐久性向上、
生産性向上等など創造的な付加価値が盛り込まれ、
何よりも社会や人の為になる。
自分はそんなたいしたことは出来ないが、
仕事で不便を補ったり、痒いところに手が届くようなものを創る。
換気扇チェッカーは自分でも気に入っている。
脚立の昇り降りの回数が減るし、
トラブルがサプライ側かモーター側かひと目でわかる。
換気扇の交換とはいえ交換前後には電圧を測り、
結線の状態確認と動作確認を行う。
これで製造時の設置時の不備を見つけることが出来た。
原理がわかれば簡単だが、数字は嘘をつかない。
だからトラブルのないところでも必ず計測する。
お気に入りの道具である。
それと現在はもう一つ仕事の便利道具を創っている。
現在使っている道具を社員さんに見せた時、
鼻で笑われてしまった。
これを使うと仕事のクオリティが随分と上がる話をしたら、
自分で部品を買ってきて試したそうである。
再び使えないという評価をくだされる。
仕方がないので自分が使っている物をそのまま渡した。
2週間後に返答が帰ってきた。
「これ、むちゃくちゃいいです。
使いやすいし、圧倒的に安心感がある。」
それまでの2ヶ月間の評価とは全く変わってしまった。
ただ市販の部品を組み合わせて作るので、
見た目もかっこ悪い。
機能を追加すると目に見えて大きくなる。
アイデアは愛である。
つまらぬダジャレが出てきたのだが、
創るというのは難しいことだと痛感する。
より良いものができるといいな。