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Sunset hills

byサントス

懐かしのBCL

2008-05-18 23:31:09 | old times
「BCL」今では全く聴きなれない言葉ですが、
昔は流行したものです。
ラジオの放送を聴いて受信報告を放送局に送ると、
放送局からべリカードってものが送られてきます。

関西在住だったため関西系のAM波は問題なく聞こえました。
国内放送で面白かったのは遠方のラジオが
夜になると聞こえてくることでした。
文化放送、札幌放送など何百キロもの距離を
超えてくる電波はその日の状態で聞けたり聞けなかったりと
なかなかわくわくするものでした。

部屋の天井に電気コードを何十メートルもつないでみると
遠くの電波もきこえるものでした。
けれど地方のローカル局の電波は
キー局の電波より弱くて
送信出力は5キロワット程度です。
朝日放送とかが50キロワットの出力でしたし、
関東の放送局には100キロワットっていうのもあったので
地方局のラジオの受信が出来た時には
うれしいものでしたね。

短波の受信機を手に入れたときには
うんと世界が広がってラジオ短波、ラジオジャパン、VOA、ラジオ韓国
ラジオオーストラリア、アンデス放送、BBC・・・

ラジオオーストラリアとアンデス放送は人気があったみたいです。
いつぞやラジオオーストラリアで特番があり
札幌の雪祭りの実況をしたことがあります。
この時はなんか感動しました。
アンデス放送はしっとりとした語りべで
地球のほぼ裏側から電波が届くのですから
これもまた感動的でした。

べりカードは何種類も発行されているらしく、
違う種類のものが届いたこともたびたびでした。
現在ではインターネットの発達で、
大量の情報を端末で取り込むこともできますが、
当時はラジオと手紙の世界であります。
もろアナログの世界であります。
けれども新聞やテレビ以外に
遠くの情報を聞くことが出来た
唯一の手段だったかもしれませんね。
べりカードは子供が集める
いわばトレーディングカードに似たものかもしれません。
船便でカードの返信を受けると
到着までに何ヶ月もかかり
「もういいや、相手にされなかった」
と思うほど日が経ってしまいます。
何気なく夕刊を取りにポストに行くと
べりカードが届いていたのがうれしかったですね。

ネットで調べると今でもBCLをやっている人はいるみたいで、
未確認情報ながらハイウェイラジオとかの
渋滞情報の放送にべリカードが存在するとかしないとかです。
これは面白い話ですね。

そういえばテレビなんかは田舎へ行くと
昨日みた番組だったりしたこともあるし、
随分と古い話ですね。


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