エアチェックしたヤマトを観る。
先だっての七色星団からガミラス星、
物語のもりあがりのところである。
やはり別作品、前作の面影を残しながら
新たなストーリーが展開する。
子供の時、手に汗を握ってヤマトを観た世代である。
初作がなぜハラハラドキドキしながら観たのかというと、
絶体絶命の危機と絶えず背中合わせ。
ボロボロになりながらも、
翌週の放映には修理が完了しているという不自然があっても
作品の持つオリジナリティとインパクトには
いまだ敬意を抱いている。
登場人物が増えて物語が複雑になり
見どころはたくさんあるはずなのであるが、
割愛されたのかスマートに収めたかったのか
新しく設定したキャストを使いきれていないような気がする。
デスラーのキャラクターももう少し不気味さや
しぶとさがあってもいいのではないかと思う。
ストーリーが洗練された割に
各話ごとの小テーマが少し盛り上がりに欠ける。
視聴率低いしね。
ヤマトの視聴率を上げる方法、
4時半からデジタルリスターした初作を放送しながら
5時から現行のものを放送する。
再放送でブレークする作品もあるから
少し期待してみたい。
とはいえ今のものも嫌いではない。
初作のイメージが強すぎるだけである。
やはり名作をリメイクするのは難しいのかなと思う。
初作の頃はビデオもほとんど普及していなかったし、
メディアの作品も少なかった。
ヤマトって異色の作品だったとおもう。
今ではSF作品はすごい数がある。
ヤマトにしても多くシリーズ作品を残してきた。
どれも楽しかったが、
完結編のアクエリアスが衝撃に思えた。
設定にいろいろと問題はあるが、
でも、そんなの関係ない。
少し複雑な思いはあるが・・・。
全く同じものを作っても仕方がない。
グラフィックもよくなり、
ストーリーも洗練された。
ただ尺が短い。
スポンサーや放送枠の都合もあるのだろうが、
もう少し時間をかけてもいいのではと思う。
ちょいと残念ではある。
さらばと言い、永遠二と言いながら次作に繋がる。
その都度またかと言われながら続いている。
それだけベーシックな部分のコンセプトというか
ヤマトというアイデンティティーを持っている。
スタートレックやスターウォーズと違い、
エピソードの拡張性を無視して話を広げてきた。
また視聴者が受け入れたのも事実である。
森雪がガミラスのコンソールを操作して
デスラー砲を破壊する。
すると彼女はガミラス語に堪能だったことになる。
やはり不自然である。
仕方ないか。
森雪救出に飛び立ったゼロは
波動砲の照準の軸線上にあるのではないかな。
僚機がいる方向に時空に影響が出るほどの兵器を放つ。
これとてやはり不自然である。
森雪が機外に放出される。
宇宙服をまとっはいるが・・・。
デスラー砲の自爆で近くの艦もやられる。
これだけの戦闘と破壊があったのなら、
スペースデリブも多いはず。
戦闘後の残骸は高速で移動している。
宇宙服だけではやばいんじゃないかな?
爆風で運よく飛ばされたというのならいいのだが・・・。
宇宙服一つで空間に放り出されているのに無傷、
脱出カプセルで打ち出してあげるぐらいしてもいいのでは?
それに国賓級の扱いであるイスカンダル人を、
危険な戦闘中にブリッヂにあげることもなければ
危険な空間の救出任務に就かせることもない。
ましてや彼女は軍人でもない。
まあこの辺は主人公の特権でもある。
目くじらをたてることもないのだが・・・。
設定をあまりにリアルにしてしまうと、
物語が成立しない。
やはりこちらの性かもしれない。
しかたないね。
そう思いながら後の作品を楽しみにしている。