昨年、2021年11月17日付の地元紙「下野新聞」朝刊19面の記事。
宮城県にある旅行会社が、ニャンと! 栃木県の那須地域(大田原市・那須塩原市・那須町)にあるという『猫碑』をめぐる旅行ツアーを開催した、という内容。
『猫碑』? そんなものがあるのか・・・
まぁ、普通の人は「そうなんだぁ」で済む話なんだと思いますけど
私にとっては、軽い衝撃がありまして・・・
「猫の石碑なんて、聞いたことも見たこともなかった」
しかも、それが「地元にある」っていうものだから・・・ねぇ
それからずっとモヤモヤしてました。
・・・で、行動に移しました。
まずは、今年の1月。
地元の役所に行きまして、教育委員会の文化財担当に話を聞きました。
すると・・・「文化財の指定は無いようなのでこちらではわからない」とのこと。
ただ、すごく丁寧な対応で「ひょっとするとご存知かもしれない」と教えてくれたのが・・・
実は、この記事に紹介された旅行ツアーに同行した、宮城県村田町の「村田町歴史みらい館・館長」の石黒さんのお名前と連絡先。
すぐに電話をかけるも、当時は「年末年始のお休み」でつながらず・・・
いったんはそこで収まっていたのであります。
が、再び動き出しすきっかけが起きます。
それが・・・今年、2022年2月22日の「スーパー猫の日」。
この日に「猫碑」の特集を組めると面白いではないか!
やっとのことで重い腰を上げて、私は「村田歴史みらい館」に電話をしました。
1回目は不通、2回目は館長不在。 そして、3回目に「折り返しの」連絡があり
記事をみて連絡したこと、地元でも猫碑の存在は初めて知ったこと、そして「位置を知りたい」と熱く語ると・・・
後日、郵送で猫碑の地図と、説明が届きました。
残念ながら、資料が届いたのは2月21日。
翌日の2月22日も仕事であったため、その日には訪問ができませんでしたが
3月6日・日曜日、彼女も知らない、私もなにも用意していないまま・・・
午後、ちょっと行ってみるかって・・・資料もなにも用意のないまま
那須地域へ北上することに。
これが村田歴史みらい館の館長・石黒さんより提供された資料の一部。
届くとすぐに、グーグルマップ等で位置を解析。
3月6日には行く予定がなかったので、手元には資料は無かったが
自分の頭に焼き付けた記憶をたどって・・・
助手席に彼女を乗せたまま・・・いざ! 那須地域の猫碑めぐりへ!
【① 大田原市町島の猫碑】
この日、那須地域は「昼から大雪警報」が出ていて、だから南へ出かけたのですが
やはり着くとすぐに雪がぱらついてきました。
これかな?
ひとつひとつチェック
お、猫いた!
あぁ・・・写真だとわからないけど、肉眼だと確かに猫がいる!
左の猫碑
右の猫碑。
うっすら、わかるかな?
ぱっと見はまったくわからなかった。
あー・・・本格的に雪が舞ってきた。
場所をグーグルマップ・ストリートビューで特定できたのは、背後にこの建物が写っていたから。
地元だからようやくわかった話。
南側にはうっすら青空、そして太陽も。
なんとか行けそうだ。
近くには那須日赤
資生堂
では次へ
【②那須塩原市寺子赤坂・熊田坂温泉神社の猫像】
もう北へ進んでいますから、那珂川を渡ったあたりから雪が強くなってきちゃった。。。
右の猫像
左の猫像
左から
次は右
あ、これが首輪
せっかくなので上にもあがってみました
傘には白い雪が
意外と遠いな
熊田坂温泉神社です
狛犬はいませんでした
津々と雪が降ります
寒いので帰ります
気温は1℃でした。
【③那須町寺子乙・下川の犬碑】
民家の軒先に紅い馬
この石碑・・・なんども目にしてたけど・・・
あ・これ?
資料では「犬の碑」となっていますが、この日は位置しか頭に焼き付いていないので
必死に猫碑を探していたが・・・
あ、犬ってことか!
現地で理解する私。
説明を受けないと、キツネにも見える、犬碑①
これは・・・馬頭観世音の馬の顔3つね。
これも犬だ。
犬碑②
近くには「余笹川」
ここは20数年前、那須の水害で水があふれた場所。
電柱のこの位置まで、ちかくの余笹川の水があふれたそうです。
因みに、この石像群はその後の復興の際に、この位置に収められたそうです。(一部は流出して不明)
さ、急ぎ移動します。
【④那須町高久甲・菱喰内の猫碑】
まだ行くの?
彼女が呆れるレベルになりましたが、私は止まりませんでした。
これ・・・かな・・・違うな
あ! これか・・・
「ねこ」って書いてある
これも・・・写真じゃわからないけど・・・肉眼だと、猫ってわかる。
もう、文字の解読は寒いのであきらめました
気温は0℃から-1℃の間を行き来してました。
雪は収まりつつありましたが・・・あたりは白い世界。
太陽はいつの間にか消えていました。
【⑤の猫像】
目印は東北道の那須高原サービスエリア
この看板を左って覚えていたので左折すると・・・
あれ?
こんなだったかな?
目印は「墓地」
でも・・・なんか違う。
ここでナビの位置情報を確認すると・・・
あら、全然違う!
・・・・・
いったん国道4号線に戻って仕切り直し・・・
あー・・・さっき来た、この看板は「まず右折」ね・・・
そして・・・こっちの・・・・
ここを「左折」ね。。。
あわててしまって・・・大きな「看板の勘違い」。
ロスしちゃいましたが・・・
あった、あれかな。
墓地は奥にあって、実はグーグルマップ・ストリートビューでも唯一、猫の像の位置が確認できなかった物件。
道路にクルマを停めて、歩いて奥の墓地へ。。。
足が雪に埋まるくらいの積雪量。
猫の像かどうかも雪をかき分けないとわかりません。
雪は止みましたが時間がかかりました。
あ!
これじゃないな・・・どこだろう・・・
ふと、奥にもう一つ墓地が。
行ってみると・・・
あった!
【⑤那須町豊原丙・高津の猫像】
ようやく青空と太陽が
猫だけに丸まっているようです。
雪を払って、両耳を確認
なんとなく猫の横顔に見えます?
帰って資料を確かめると、紅い首輪があったそうですが、さすがに気づきませんでした。
ここまで来ると、すごい積雪量でした。
彼女が言う通り、なにもこんな寒くて雪深い時に来なくても・・・
おっしゃる通りで。
すべてを見終わると
太陽が出て、すぐに隠れるところでした。
もうすぐ夕焼け時刻です。
飛行機も霞んでみえます。
気温は0℃。
さ、帰りましょ!
ということで、スーパー猫の日記念! 猫碑めぐり突貫ツアーは無事終了です。
村田町歴史みらい館の石黒館長さま、ご協力ありがとうございました!