栃木発「ちゃりあん」ブログ2

日常の「あたりまえ」を、より深く。

大田原市・琵琶池に今年も白鳥がやってきた。 2019.11.03

2019-11-04 22:14:26 | 
これから白鳥を見学される方へ


大田原市の南部に位置する「琵琶池」に今年も白鳥が訪れています。


多くの方が今後、訪れることと思いますが、お願いございます。


この「琵琶池」は地元の方が農業用のため池として整備された「人工のため池」です。


管理も地元が行っており、池は「私有物件」ということになります。


白鳥を見学するだけならば問題はないかと思いますが


一番、困るのが「白鳥や鴨へのエサやり」です。


毎年、早い時間に訪れると、家から持ってきたであろうパンなどのエサを大量に撒く方を見受けられます。



カワイイ、という気持ちから「餌付け」される気持ちは十分に理解できますが


ここ「琵琶池」は農業用のため池です。


まいたエサによって「水質の汚染」「アオコの大量発生」(水中の酸素欠乏)、生態系の乱れ(不要生物の増殖)


果てはカモや白鳥が「自分でエサを探すことをしなくなる」こともあります。


人間の身勝手で自然界のサイクルが変わってしまうことは絶対にあってはなりません。


「他の人もやってるから」という理由は通じません。


現実的に白鳥は渡り鳥ですから、滞在場所は決まっておりません。


安全でエサが豊富な場所を選んでいるだけです。


ただ、餌付けが横行してしまうと


人間による白鳥の誘致合戦になってしまい、生き物である白鳥の自由は完全に奪われてしまいます。


もっと自由に飛び回ってもらうために



白鳥と遠くからぜひ温かく見守ってあげてほしいのです。



① エサをあげない


② 大きな音を立てて驚かせない



行政機関や観光団体でも「白鳥を町おこしに」とはいいますが


おおかた「写真を撮って、そのまま次へ移動」という方が多いのが現実で


なかなか簡単ではないかと思います (伊豆沼や瓢湖は別格でしょうけど)


鳥と親しみ、自然を考えるという点で


白鳥とは向き合ってほしい


そんな想いを強く思いながら、公開とさせていただきます。







以前あった木製の「白鳥の里 びわ池村」の案内が撤去されていた。








白鳥さんは・・・










いた!


遠くに4羽。








寝てます


とにかく動きません





台風の爪痕でしょうか、折れた枝が積まれていました










訪れたのは12時近く。


経験上、カモが一羽も私たちに近づかないのは



すでに早朝、何者かがエサを大量にまいたから・・・ということを知っています。


現に、水に近い地面にはエサと思われる残りが確認できました。



エサがないと、カモも白鳥も人の姿を見るなり、近寄ってきます。とにかく接近して。



本来ならば、このように警戒したようにカモも白鳥も近づかないのが「当たり前」なんですが


これほど露骨にされると・・・呆れるばかりです。


・・・ということでズームで白鳥を撮ります。













































とにかく白鳥は起きるなり、水を口にして毛繕いを繰り返していました。



















カモは私たちには一切近づかず、右へ左へ行ったり来たり。


いつもとは違う動きに「現金な奴らだな」って感心するばかり。

















一羽がバタバタしたので飛ぶ出すかと思ったら・・・そのままでした。



















この看板は


昭和のころ、初めて琵琶池に白鳥が訪れたころに設置されたもの。


当時はテレビでも紹介され「白鳥の里」として行政も整備に乗り出したのですが


その後、音に驚いた白鳥が「大田原市の北端・羽田沼に移動」したことを受け


各地に設置していた「白鳥の里 びわ池」の案内看板を撤去する、という事態になっていました。



※ このブログ記事はあくまでも「白鳥の飛来状況」の資料として情報を提供しているもので


エサやり等、訪問者の増加を目的にするものではありません。


撮影等で訪問する方はくれぐれもマナーを守って静かに行動してくださいますようお願いします。
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