栃木発「ちゃりあん」ブログ2

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GW特別企画! シリーズ「ママチャリさんが行く」 ②初めての那珂川町「パン工房 ル ベリー」で昼食

2017-05-06 20:56:58 | サイクリング
巻川サイクリングロードを無事、完走した私は


次なる目的地が「那珂川町小川」であることに着目。


「昼はこういう時だからこそ、あそこへ行こう」


家を出る時から決めていたお店がある。



ちょうど目的地へ向かう途中にある。


・・・こんな都合のいいお店はない(笑)


しかも、名前も場所もおおかた知ってはいたが、一度も言ったことがないときた!




・・・もう、閉店していたら大声でわめきちらす・・・くらいの「絶対立ち寄ってやる」というテンション。


これで「臨時休業」とかだったら・・・いまとなっては・・・あぁ・・・怖い怖い。。。



時刻は11時28分。



ケータイも時計もまったく見ないけど、陽の角度から言えば「もう昼」という感じに見える。



・・・もちろん「腹の虫」というものが、このころになると決して黙ってはいないわけで・・・



旧湯津上村は大田原市の南東に位置する。


つぎなる目的地である、那珂川町小川は隣接する近さだ。



計ったわけではないが



ちょうどお昼を買う予定のお店は12時前後にはたどり着きそうだ。



追い風であることを糧に先を急ぐ。








巻川のサイクリングロードは終点となり、この先は草ボーボー。


しかし・・・



「あぜ道があれば、通りに抜けられるはず」



自転車はこういう時に便利だ。



クルマだと万が一の場合「バックでここまで戻らなくてはならない」し


歩きだと「一気に損した気持ち」になる。


その間を取れる自転車は実にいい。



Uターンは楽だし、歩きよりは時短が見込めるからだ。






「・・・・」







「はぁ・・・orz・・・」


ごつごつしたあぜ道を無言で攻めてはみたが・・・



やはり通り抜けることはできなかった。。。



自転車は便利であるが



気持ちの落ちようは、通り抜けられなかったすべての車種で同じものだった。。。



・・・引き返そう。。。






気を取り直して





南下します。





通りを左へ。











右奥に「土手」が見えた。



那珂川町との境を流れる「箒川(ほうきがわ)」である。


クルマでは迷路をさまよう感じだが


・・・そうそう!


『自転車なら大丈夫!』


右折します。







南下すると


大田原市から那珂川町へ。







一気に下りを駆け降りると


箒川の「浄法寺橋」



少し高台に上がると







左折。



那珂川町に入ったが、市街地はまだまだ先だ。














颯爽と追い抜く青年がいた。


サイクリングだろうか、久しぶりに「人に遭った」気がする。











縄文住居跡の碑があって


無意識に脇の細道に吸い込まれてしまったが・・・




道の先は・・・











大日堂でした。


自転車で訪れたのは初めて。


たぶん車で通り過ぎただけなので



記憶のあいまいさに自ら呆れる。











遠くの高台に「ふるさとの森公園」を見る。



地元であるから珍しくはないのに、いつもの違う目線からのアプローチはなんとなく新鮮。






左に田代ガラスさん。



その右の細い道へ。







ちょっとショートカット。





できる限り、左へ曲がる。






さっき走ってきた道にスクールバスが先を行く。



そうだ、今日は平日なのだ。







十字路に来たら、こんどは右。


とにかくジグザグに進んでゆくと「きっと」たどり着くはずだ。







前方の遠くに通称「吉野第2」が見えてきた。



目的のお昼の店は


その手前にある。






左前方に「それらしき」旗をみっけ!






また左折をして


いよいよ到着の気配。






あった。



12時02分、到着。



しかし、入口の左側には建設会社の看板。


旗はあれど、お店はどこに?







とりあえず敷地内に入ると






右奥にそれらしき建物が。







ごくごく普通の民家にあるパン屋さん。



「パン工房 ル ベリー」


那珂川町小川3415


0287-96-4161


定休日・月曜日(祝日の場合は翌日休)


AM9時~18時







「こんにちはー」



さっきまで隣の部屋の「厨房」で作業をしていたオーナーさんがお出迎えしてくれました。



このお店は民家仕様ですので



「靴を脱いでスリッパに履き替える」ことになります。



許可をいただいてセレクトしたパンを撮影。






メロンパン群と







カレーパン群






「たまごを使っていないパン」もあるようです。











もう一つなにがいいかな・・・


優柔不断のわたしは


とにかく迷う迷う(笑)



グルグル何回転したか定かではないですが


結局、疲れていたのでしょう、最後に選んだのは・・・







「塩パン」でした。



※ヒマラヤ岩塩ではなく「アルプスの塩」使用です。







12時15分。



すぐには食べずに水分を含んで


「座って食べられる場所」を探します。


・・・と、その前に。。。







パン屋さんの目印は「公民館」です。



ここのわき道を入ってください。



※僕は公民館に出てきてしまいましたが。





次の目的地を急ぐため右折。






さらに南下すると


右手に大きな建物の工場。



これが地元でいう「通称・吉野第2」



その角にある交差点を直進。







大きく左カーブになる。


※右の細い道は学校の敷地内になるので立ち入りできません。



・・・なぜ、ここで大きなカーブになっているのか?



その答えが



次なる目的地にあります。



カーブを左に回り込み・・・








学校の正門前に。



右に学校があるわけですが



今回の目的地はここ。



・・・もちろん、敷地内には入ることはできませんので



ここがスタートになるのですが



ちょっと、その先まで進んでみましょう。











ぐるっと南側に回り込む。



左にはホームセンターコメリ。



この先は学校の敷地内で道はありません。



では戻ってみます。






材木店置き場があります。







農協倉庫があります。






学校の正門に通じるメインストリートにプレートが。


そして



この学校が目的地である理由を示すモニュメントをようやく発見。



それが・・・これ







わかりますか?


蒸気機関車の画があります。






「東野鉄道」の文字があります。



・・・もうわかる人にはわかった話ですが



まだまだ引っ張ります。



























今回の目的地は


那珂川町立小川中学校。



実はこの「小川中学校」は「東野鉄道の那須小川駅跡地」なのです。



戦前にはすでに廃止されていたので、いまとなってはほぼ面影はないようですが






校庭あたりは広いヤードであったと思われます。


この校庭の奥に


先ほどの農協倉庫や材木置き場があります。







中学校の正門からまっすぐに延びるメインストリートは


駅前通りの名残を留めています。



・・・では



12時39分。


この東野鉄道・那須小川駅跡をスタートして



家に帰るのですが



どういうルートにするか・・・



そりゃ決まっているでしょう!


ここからは「東野鉄道廃線跡」に沿って進みます。






ここで私は


いままでの絶好調が一気に崩れることになります。



それが・・・



「強い北風の向かい風との闘い」です。



向かい風にさらに追い打ちをかけるのが



「北行き=標高が高くなる」こと。



巻川サイクリングロードがなんら苦痛なく順調に来たのは


「追い風」プラス・・・「ゆるい下り」だったこと。



この日、すごく冴えわたってしまったことがあって




「自転車はわずかな上りでもすぐわかる」ことを体感してしまったのです。



坂・・・なんていえないレベル。



じっとしていないと、まずわからない違い。


まず自動車じゃ平地としか思わない。



それが



見えてしまったのです。



「うわぁ・・・」


心が打ち砕かれます。



追い風だけでも体力を浪費しるというのに



「微妙に上りですよ・・」


でも


ゆっくり速度を落としてでも


走らなければなりません。



誰も助けてはくれませんし


安易にリタイヤすることはあってはなりません。



ケガもなければ自転車もなんら異常はないわけですからね。




・・・・


たぶん半分のスピードに落ちましたが


前に進んでいます。


※気持ちは後退しまくりですが。。。



・・・そんな最中



「あっ!」



右の道から勢いよく曲がってきて、前を突っ走る一台の自転車。







「また会ってしまった」



覚えてますか?



この青年。


さっき会った青年であろうことを。



その画像がこれ







約1時間前にパン屋にたどりつく前に追い抜かれた青年です。



・・・また会ってしまった。。。






だから、彼が「この先の道を左に曲がること」を瞬時に当ててしまうのです。



・・・むむ、まだまだ余裕があるようだな、そんなこと考えてくらいなら。






左に曲がるとさっきの巻川サイクリングロード方面



右に曲がると国道294号線。



実は「東野鉄道」の廃線跡はやや右ナナメに入り込むようだが



箒川で遮断されてしまうことと、体力的に「寄り道」する自身がなかったため


今回は廃線跡を「並走」する形で


この「国道294号線バイパス」を北上します。



わずかに上る傾斜がきつい。



少し走っては立ち止まる。



ちょっとだけ自転車を押して歩くこともありました。




一気に消耗する体力。



そうそう、早くパンを食べなくては・・・



沿線に公園はありますが



できる限り極端な寄り道はしたくない。。。



とにかく前を進むことしかできませんでした。







今年開通したばかりの国道294号バイパス「新箒橋」


















ここで再び「大田原市」に。


※旧・湯津上村です。







ここで廃線跡に近づくため右に曲がります。











川の対岸(那珂川町側)に2つの「鉄道の橋梁跡」らしき構造物が。



いったいどっちなのだろう?



昭和のころはまだ廃線跡がくっきり残っていたが



年々土地改良によって風景は変わり、廃線跡の面影はほとんどなくなってしまっています。


事前に資料に目を通してくればよかったのですが


今回は「線路跡にあやかり」のサイクリング、ということでお許しを。






那珂川町側を振り返ります。






左がバイパス。


右が廃線跡に近いエリア。







ぐるっとターンして下の道へ。







東野鉄道はこの区間は盛り土の路盤があった場所で


すべて切り崩されてしまい、跡形もありませんが・・・





唯一構造物が残されています。






このコンクリートが廃線の路盤跡。





ちなみに上の建物は後から設置されたもので鉄道の遺産ではない。






ここから先、箒川の土手まで盛り土の路盤があった。







気を取り直して北上。



ここで


道路がガードレールの奥で「くるっと」右になっているのがわかります。






進んで振り返ってみると



ガードレールの先に先ほどの「コンクリート構造物」が直線にあることがわかりました。



・・・つまり



線路跡は道路の脇だったわけです。



旧湯津上村佐良土(さらど)。


ここには佐良土駅がありました。



駅の跡はというと・・・



場所は定かではないのですが







この右側の軽ワゴン車の下



なんとなくホームに見えませんか?




ちょうど帰ってきた所有者らしき方に尋ねてみると



「ここは駅じゃないね」と言われてしまいましたが。。。



右にやはり農協の施設があります。



ちょっと前は、この道は未舗装の「明らかな線路跡」という姿でしたが


いまとなっては跡形もなく深追いはできませんでした。







ちなみに、少し北上したところに



やはり、ホームらしきコンクリートがありました。












左奥に佐良土小学校。



国道400号線を渡ります。











少し入ると元の線路跡の面影に戻りました。







切通






ここで残念なのは


国道294号線バイパスの建設により・・・







廃線跡が分断されてしまったこと。



仕方なく







左に曲がり






アンダーを通って





北上。







振り返って、左側のお宅の「右脇」が分断された線路跡







脇に並走する国道294号線。






あとはしばらく、直線を北上。



ペダルが連続でこげない・・・



疲労は頂点になっていました。




水分は補給していますが



すぐにペダルを踏んでは



降りてしまいます。



その繰り返し。



でも



歩いてもなんら楽にはならず、ゆっくりでもペダルを踏むしかありませんでした。







大きな交差点を過ぎ






右手に鳥居。



「少しは休める場所があるかも・・・」



最後の力を振り絞り



鳥居に近づいてゆくと・・・






うっそうと生い茂った森があるだけで・・・


休めるベンチ風なものは一切ありませんでした。






気を取り直して



ゆっくり北風に立ち向かいます。


スピードは上がりませんでしたが


進むしかありません。


歩いて押して


それでも



ほんの少し立ち止まるだけで



足は楽になるものです。



だましだまし進みます。



そして


13時53分。







歩道の縁石に座り込み、ここで「強引にも食事」をとることに。



もうエネルギー不足。


多少痙攣もあって



休まなくては危険と判断しました。



交通量の比較的多き道路の縁石。



猛スピードで通り抜けるダンプのおかげで


歩道に止めた「ママチャリさん」が何度も横転。



最後は倒れたまま放置するありさま。



足がパンパンなままパンを食べることになりましたが



まだまだリタイヤはいたしません!


トータルで何キロ走ったかもわかりませんが



家がまだまだ遠いことはわかっています。



「這ってでも帰る」



飽くなきチャレンジは続きます。



ではまた明日。
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