現代人は食べ過ぎ、5人に1人が糖尿病やその予備軍など、とにかく甘いもの、脂肪分を取り過ぎているという情報が多くてうんざりしてしまいます。甘いものが苦手な人にはなんとも微妙な情報ですが、「長寿食」としてのチョコレートに注目が集まっているのです。
週に1晦は無理でも、板チョコ1枚を手にとるきっかけにはなるかもしれない興味深い話なのです。
世界の長寿食、といえばヨーグルトと言われていますが、チョコレートを忘れてはいけません。1997年、122歳という、ギネス不滅の長寿世界一記銀をつくったのは、南仏アルルのジャンヌ・カルマンさん。最晩年まで、1週間に1kg近くのチョコを食べていたそうです。
余談ですがタバコも117歳まで吸っていたそうです。
また9年に119歳で大往生した歴代長寿女性第2位は、アメリカ・ペンシルバニア州生まれのサラ・クナウスさん。新聞の取材への答えがふるっていました。
「チョコレートは大好きだけど、野菜は大嫌い。長寿の秘訣は、年齢を気にしないことと、嫌いな野菜を無理して食べないこと」世界の抗酸化物質の研究者たちは、「砂糖も粉乳も減らしたカカオマス70~80 % 台のダークチョコレートは血圧を下げ、がんを予防する」という論文を発表しています。
ドイツの施設では、50代前半から70代前半の高血圧の予備軍や軽度の患者を対象に、チョコの降圧効果などを測る柑過連続の試験が行われました。07年に米国医師会誌に発表された結果によると、18週目には平均して、脳卒中のリスクが8%減り、心筋梗塞など冠動脈疾患の死亡率も5% 下がるレベルまで血圧が下がったとされる結果でした。
ほかの実験でも、1日100g のダークチョコを2週間食べ続けたら、高い方が平均153mHgから平均5mHg下がり、食べるのをやめたら元に戻ったなどの報告もあります。しかし、超長寿の2人が食べていたのは、好みの甘いチョコ。「大好きなものを、マイペースで心から楽しむ」心の習慣も2人の超長寿の原動力だったのでしょう。カルマンさんは、寝たきりになってもベッドの中で、陽気に歌を歌っていたそうです。
緊張などのストレスが多い職場で働いている人の救世主はチョコレートかもしれません。