もうずっと健康で、ケガや病気とは無縁でした。仕事は大工をやっており、5年前までバリバリの現役でした。大工仕事のかたわら、畑とたんぼ仕事も兼ねており、毎日体はよく動かしていましたから、健康には自信がありましたよ。でも、大工をやめてから急に何もしなくなったのがいけなかったのか、左の膝が痛みだしたんです。
当時、すでに80才でしたのでおせじにも若いとはいえませんでしたけど、それこそ老人みたいにヨボヨボ歩きしかできず、階段を上り下りするときは手すりがないと歩くのも困難な状態。平地ではそこそこ歩けますが、坂や階段など、角度のある場所では苦労しましたね。加えて、両足の裏までしびれが出てきました。
左膝をかばって歩いているうちに無理がきたのでしょう。腰痛が起きなかったのが不思議なくらいですよ。病院では、薬をもらい、注射をしてもらったんですが、痛みはほとんどひかず、中国鍼などの東洋医学も試してみたのですが、やはり芳しい結果は得られませんでした。もうこの年ですし、治らないのかな、とあきらめかけていた昨年「つま先立ち歩き」のことをえてもらいました。膝の痛みは、周辺の筋肉の衰えと血流不足が大きな原因らしいのですが、つま先立ち歩きをやることで、その2つが解消し、結果的に膝痛が改善すると説明を受けました。
なるほどと思い、さっそく1日50歩、ゆっくりとつま先立ち歩きをやりました。時間帯はとくに決めず、あいている時間にやりました。あと、イスに手をかけてその場でつま先立ちをやることもありました。両足で合計50回くらいはやったでしょうか。年末年始も今年になって膝の痛みは徐々にではありますが、回復しています。
車もふつうに運転できますし、以前よりは楽に歩けるようになったという実感があります。足の裏のしびれはまだとれていませんが、これからもつま先立ち歩きをやりつづけて、なんとかこれも治したいですね。