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武蔵の国のお城たち!その②

小机城址に続いて、次は茅ヶ崎城址を紹介したい。

茅ヶ崎城址は横浜市営地下鉄センター南駅から徒歩10分くらいの場所にあり、電車でも足を運びやすい場所にある。センター南は毎週末と言ってもいいくらい頻繁に通っている場所だが、城好きとしてこんなに近くにあった茅ヶ崎城址になかなか訪れることが出来ていなかったとは実に不覚であった。



茅ヶ崎城址は2008年に公園として整備され、城址とらしての面影を確認出来ながらも、公園としても利用出来るよう、きれいに整備されている。整備度合いで比較すると、小机城址の方がより自然でワイルドな印象で、茅ヶ崎城址の方がより上品。歩道もアスファルトで舗装されており、とても歩きやすいが、だからと言って城址としての魅力を損ねていないところが実に見事である。



まずは、こちらが公園としてのメイン入り口。入ると直ぐに北郭という開かれた場所があり、言わば二の丸と言えるエリアだ。ここに昔の井戸跡も発見されている。



そして少し進んで行くと中郭。言わばここが本丸的な場所で、こちらには発掘調査を行った結果、昔倉庫があった遺構が残っており、土器なども出土しているという意味で貴重な場所でもある。





これら北郭、中郭は土塁などに囲われており、城址らしさを留めている。城で僕が好きな石垣が無いのは残念だが、土塁や空堀跡などもテンションが上がる。




これ以外には東郭と西郭というエリアがあるが、西郭は木々が茂っており、とても良い雰囲気。



ここからもう一つの出入り口である虎口があるが、個人的にはここから階段を上ってのアプローチの方が雰囲気があって好きだ。





最後に茅ヶ崎城の歴史についても簡単に触れておこう。
茅ヶ崎城は、築城年代、築城者は定かでは無い模様。しかし、治安年間(1021~23年)に多田氏が築城したとか、室町中期に扇谷上杉氏が築城したなどの説があるらしい。戦国時代後期に後北条氏の支配に入り、現在の形に改修され、その後、先日訪れた小机城の支城となり、座間氏が在城したとのこと。天正十八年(1590年)の後北条氏滅亡後に廃城となったとされている。

今回ようやく小机城址と茅ヶ崎城址という、横浜の城址でも見る価値のある城址2カ所は抑えることが出来たが、家からも近い為、また今度ゆっくりと訪れ、色々と細部を楽しみたいと思う。
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