僕は本屋で素敵な洋書を見つけるとつい手に取って買ってしまうことが多いが、今日はこちらの”Delirious Denim”というジーンズカルチャーにスポットを当てた洋書写真集を本屋さんで見つけてしまい、思わず購入してしまった。
元々は丈夫な作業着としてアメリカで作られたジーンズ。虫よけの為に藍染めとしたことから独特の色合いで定着していった。この本では、多くの写真なども掲載しながら、ジーンズの父と呼ばれるジェイコブ・デイヴィスとリーバイ・ストラウスの出会いから、各ジーンズメーカー参入の歴史、また時代と共に変化してきた各年代のトレンドなどを網羅した内容で、ジーンズ好きにはなかなか興味深い本洋書である。
ジーンズを愛したエルビス・プレスリー、ビートルズ、ジェームズ・ディーン、ジョン・ウェイン、クリント・イーストウッド、マーロン・ブランドや、マリリン・モンローの珍しいジーンズ姿なども掲載。そしてブリットニー・スピアーズ、アヴリル・レヴィーン、ジェニファー・ロペスなどのミュージシャンなどのジーンズ姿も。
また、ブランドもリーバイスから始まり、LEEやEDWIN、そしてカルバン・クライン、DIESEL、G-STAR RAW、DKNY Jeansなどのハイブランドジーンズまで幅広く取り上げているので、ジーンズの魅力を歴史、カルチャー、アートなど様々な視点で取り上げており、単純に眺めていて楽しい洋書である。
僕はジーンズが昔から大好きだ。1年の殆どはジーンズをはいて過ごしており、最近は綿パンをすっかりはかなくなってしまった。夏はジーンズがちょっと暑いので短パンとかになるが、そんな短パンでもデニムの短パンなどを愛用しているくらい、ジーンズが好きである。コロナ以降、仕事でもカジュアルウェアがある程度許容されるようになってからは、ジーンズにジャケットスタイルで出社することが実に多い。
そんなジーンズ好きの僕だが、決してジーンズに関して詳しいわけでは無い。またビンテージの高級なジーンズをコレクションしているわけでも無い。単にファッションとしてジーンズが好きなだけだ。そしてブランドも自分なりの拘りを持ちながら愛用してきた。やっぱり自分の好みに合う、合わないというのがあり、逆に一度気に入ったブランドは繰り返し何本も購入し、愛用し続けている。
アメリカに住んでいたハイスクール時代の1980年後半から、1990年代始めの大学時代に一番愛用していたのがGUESS? (ゲス)のジーンズ。日本に初進出した頃も青山のショップに良く通っていたのが懐かしいし、当時はかなり高かったので、それなりに高いステイタスのあるジーンズブランドであった。しかし、その後GUESSも何だかファストファッションブランドのようになってしまったことから、お買い求め安い価格にはなったが、ブランドの方向性が大きく変わり、ステイタスが下がってしまったのは残念であった。最近はGUESSのジーンズを買うことはなくなった。
一時期、世界のトレンドを征服したアバクロの黄金時代であった2000-2010年代はアメリカ駐在していたが、アバクロのジーンズやTシャツを多く愛用していた。
その後2010年代に入ってからは、英国のPepe Jeans、そしてオアシスのリアム・ギャラガーがプロデュースしていたマニアックなブランド”Pretty Green”のジーンズも暫く愛用していた時期があった。
コロナ前からはエンポリオ・アルマーニのジーンズを一番長く愛用していたと思う。今でもかなりの本数を持っているので、ローテーションの中で愛用しているし、夏のショートデニムもアルマーニだ。
そしてコロナ後の現在、最も本数を持っているブランドはやはりDenham(デンハム)だろう。現在8本のDenhamジーンズを持っており、ローテーションを回しながら日々愛用している。
これに加えて昨年カナダのモントリオールで見つけたデンマークのブランドJack & Jonesのジーンズを2本愛用している。
これだけ毎日はいているジーンズなので、長い年月の中で少しずつ古くなったものを入れ替えながら新しいものを購入していくのがまたジーンズの醍醐味である。今回この”Delirious Denim”という洋書に巡り合ったことで、また久々に自分のジーンズ遍歴を振り返る良いきっかけとなった。