大河ドラマの『軍師黒田官兵衛』、『ロストデイズ』、
『S』、『福家警部補の挨拶状』、『戦力外捜査官』、
『明日、ママがいない』、『紙の月』、
そして『僕のいた時間』の計8本。
なかなか全部こなすのが大変だが、
どれも面白いドラマばかりだ。
これからいよいよ最終回に向けて一気に盛り上がる。
先日、『戦力外捜査官』についてブログでも
取り上げたが、今回はその他に気に入っている
ドラマをもう一本紹介したい。
フジテレビ水曜日10時放送の『僕のいた時間』。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/55/1258e6590154b7cc42ff36878516378d.png)
これは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と言う
難病に冒された若き男性の物語だが、
病気を知る前の平和ながらもどこか
目標の無い、満たされない毎日から、
彼女が出来たことで、少しずつ
生き甲斐や前向きさが出始める。
しかしそんな矢先に難病が発覚して、
いきなり地獄に突き落とされ、そして彼女とも別れる。
しかし、これを機に、決してヤケにならずに
自分、そして病気とも向き合い、
自分に残された短い時間を精一杯
社会の中で活きて行く強さを
身につけていく過程が描かれて行く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/c4/4f5dcd9e4f235e7c1ef9e33fc71807c3.jpg)
僕は昔から不治の病を取り上げた
重いドラマにどうしてもハマってしまう。
ちなみに今までで最も感動したドラマは
『1リットルの涙』だ。その意味でも、
このドラマは放送開始前からかなり気になっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/cc/4a61eca4c9591ffc2c65221ec98d6643.jpg)
ALSを抱える主人公の拓人役には三浦春馬、
そして彼女役には多部未華子。
この二人は映画『君に届け』でも共演していたが、
今回もなかなか息のあった演技を見せている。
三浦春馬もかなり体を絞り、病人としての
演技にもリアリティを持たせている。
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一方、多部未華子は何とも不思議な存在だ。
多部ファンには悪いが、彼女は決して
ずば抜けて可愛いわけでもないのだが、
いつも主役をはれるャWションにいる存在。
でも、確かに演技力には確かなものがあるし、
三浦春馬の彼女役を演じる今回も、
段々可愛く見えてくるから不思議である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/f4/54a19a6ac21c13bafb1f03290e0e54e3.jpg)
二人を囲む俳優陣もなかなか多彩だ。
弟役には今人気上昇中の野村周平、
親友役にはジャニーズの風間俊介、
その彼女役には人気モデルの山本美月、
先輩には今ドラマに引っ張りだこの斎藤工、
他にも浅田美代子、原田美枝子などの
ベテラン勢が固める。
『僕のいた時間』が放送されている裏では、
あの話題となった芦田愛菜ちゃん主演の
『明日、ママがいない』がTBSで放送
されていることもあり、視聴率は当初
あまりふるわなかったが、ドラマの中身としては、
かなりレベルが高いと思うし、
とてもうまく描かれていると感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/e8/f76344ebc37e66d3edd05a33d581f4a7.jpg)
暗くて重いテーマながら、
時折軽いタッチを加え、恋愛模様も交えながら、
何とか希望を持ち続けながら、難病と向き合い、
そして前に進んで行く。子供の頃から優秀で、
医学部に合格し、両親の期待を一身に背負い、
医者を目指す優等生の弟がドラマの始めから
登場しているが、全く何の不自由も無く、
将来が約束された筈のこの環境に、実は弟は
大きな不安と反発を感じており、
自分が本当は何がしたいのかを見失ってしまう。
そんな中で、全てを失って将来の希望すらない
筈の病気の兄が、賢明に前を向いて、目標を持って
進む姿を見ている内に、弟の心境も大きく変化して行く。
正に主人公の病気を通して、弟、両親、友人、
職場の仲間、彼女等、周りの人間の人生が
少しずつ変わって行く所も
このドラマの大きな見所である。
これからいよいよクライマックス。
最後まで楽しみにしたい。