8年も前の話になるが、2014年に、池袋の東京芸術劇場で『横山光輝~昭和から平成へ マンガの鉄人が駆け抜けた軌跡~』と題した企画展が開催された。当時、横山光輝の生誕80周年記念として企画されたもので、豊島区が主催したものだ。
当時はなぜかこの企画展の存在を知らず、参加出来なかったのだが、今回この企画展のパンフレットを入手することに成功した。そんなに出回っているものではないのでかなり貴重だ。
この企画展が開催された2014年は1934年に神戸で産まれた横山光輝の生誕80周年に加え、2004年に亡くなってしまってからもちょうど10年という節目の年だった。そして、豊島区は横山光輝が45年間居を構えた縁の場所でもあり、このような企画が実現したようだ。横山光輝は豊島区の千早に自宅があり、ここに仕事の事務所であった光プロダクションも移して数々の名作漫画を制作した場所なのである。
企画展では横山光輝の代表作である『鉄人28号』、『伊賀の影丸』、『バビル2世』、『魔法使いサリー』、『三国志』などの貴重な漫画原稿などが展示されていたようだが、今回入手したパンフレットにもその展示されていた原稿、当時の仕事場の写真、作品年表などが掲載されており、企画展は参加出来なかったものの、まさに8年の歳月を経て、企画展を疑似体験したかのようで嬉しい。32ページほどの冊子ながら、なかなか貴重なパンフレットである。
そして、実は横山光輝の企画展は更に遡ること10年、2004年の生誕70周年記念として、川崎市市民ミュージアムで『横山光輝の世界展』が開催されていた。こちらも当時は知らなかったので残念ながら参加出来なかったのだが、数年前にパンフレットを入手した (実はその後持っていることを忘れてもう1回同じパンフを買ってしまい、今手元に2冊ある(笑))。こちらの展示会もなかなかの規模であったようで、貴重な原稿などが多く展示されていたようだが、パンフも充実しており、横山光輝の代表作がかなり多く網羅されているので、見ているのも楽しいパンフだ。
再来年の2024年は生誕90周年、没後20年となる。またどこかでぜひ企画展を開催して貰いたいものである。また、実は最近わかったことなのだが、横山光輝が住んでいた豊島区千早にある、千早図書館には横山光輝の展示が少しあるようで、今後一度訪れてみようかと思っているので、またその模様もいずれ紹介したいと思う。