松田聖子ライブ参戦の為大阪に行った帰りに、今回京都・嵐山に立ち寄った。これまで京都には大阪単身赴任時代に結構通ったので、嵐山にも何度か訪れているが、毎回短い立ち寄りだった為、なかなかじっくり嵐山を観光したことが無かった。いつもは城めぐりを楽しむのが趣味だが、今回は少し趣向を変えて、嵐山エリアを少し散策してみることにしたのだ。
大阪からは阪急線で桂駅を経由して、阪急嵐山駅に到着。約50分の電車の旅だ。今回初めてトロッコ列車に乗ろうと思い立ち、阪急嵐山駅からトロッコ嵐山駅に移動。
嵐山は京都エリアの中では比較的静かで大人向けの観光エリアだと思っていたが、今回外国人観光客と修学旅行生がとても多かったのには驚いた。さすが京都、さすが嵐山である。
トロッコ列車はトロッコ嵐山駅からトロッコ亀岡駅までの往復旅で、片道20分。何とも美しい保津川沿いの渓谷をゆっくりと走っていくが、本当に見事な景色で、思わず心が洗われた。トロッコ列車も満席で、事前予約しておいて本当に良かった。
嵐山と言えばやっぱり“渡月橋“である。何とも映える景色で、周囲にはお店やレストランも多く、天龍寺エリアを含め一大観光エリアとなっている。
続いて保津川沿いの奥まったところにある、『嵐山祐済斉亭』という、丸窓で有名なアートギャラリーを訪れた。ここは前から少し関心があったのだが、今まで訪れられずにいたので、今回思い切って立ち寄ってみることに。
明治に建てられた築150年の建造物。とても閑静な避暑エリアで、和な趣が何とも癒される。入り口にあった苔の庭も美しい。
そして、川端康成が長期にわたり滞在し、小説を執筆した“川端康成の部屋”というのがあったが、ここには緑の景色が映えるそら豆のような窓があってインパクト大。テーブルに反射したそら豆窓も鏡絵としてとても美しい。
この施設のメインは、やっぱりこの“丸窓の部屋”。春には桜、初夏の今は美しい緑、秋には紅葉、そして冬には見事な雪景色が、まるでフレームのようにこの丸窓から拝むことが出来る。季節ごとに絶景が楽しめ、また川端康成の部屋同様、テーブルに反射した鏡絵が幻想的な世界観を演出してくれる。
建物を更に進んでいくと、とても開放的なテラスがあり、ここからもゆっくり座って外の景色を眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごすことが出来る、何とも癒される空間だ。こんなエリアが自宅にあったらなあ、と思ってしまう気持ちの良い空間であった。
続いても嵐山に癒されたいと思い、すぐ隣にある『松籟庵』という湯葉・豆腐懐石料理のお店を予約して訪れた。ランチは比較的カジュアルでリーズナブルに湯葉コースを楽しむことが出来るというので、普段のがっつりランチとは違って、京都・嵐山ならではの大人なランチを楽しみたいと思い、楽しみにしていたが、期待以上の素晴らしいお店であった。個室からは外の景色が楽しめ、そして湯葉コースは本当に見た目にもアートのように美しく、味も繊細でとても美味しかった。
その後は定番観光スポットである世界遺産、天龍寺へ。広い境内だが、まずは日本画家、加山又造作の雲龍図観賞。天井に描かれた龍は、どこから見ても龍に睨まれているかのように見える“八方睨み”の龍となっており、とても不思議な空間。
そしてその後は天龍寺自慢の美しい日本庭園、及び有名な観光スポット、竹林の小径を散策。最高に“京都”らしい、雅な空間である。
最後に嵐山のショップエリアでかき氷を食べてみたり、スヌーピーの嵐山限定ショップに立ち寄ったりしながら、観光客気分を満喫した後、京都を後にした。旅行でお約束のぬいぐるみは、スヌーピーの小さなぬいぐるみをショップで購入!茶色でどことなく京都らしく、上品なスヌーピーである。
帰りの新幹線の中では、珍しく車内販売でこちらの“東海道新幹線弁当“を購入。沿線の名物らしき物が色々と入っていて悪くないお弁当であった。