
渋谷から忍城最寄り駅のJR行田駅までは、JR湘南新宿ラインで約70分。日帰りで軽く訪れるにはちょうど良い距離だ。行田駅を降りると小さなロータリーがあるが、田舎ののんびりとした駅といった感じだ。ロータリーの一角にある観光案内所で自転車を借りて、早速忍城に向けて出発!


自転車で忍城までは約20分くらい。歩けない距離ではないが、ちょっとシンドイ距離なので、自転車が便利だ。
忍城の近くに、水城公園があり、ここに昔湿地帯が広がっていたことを今に残す遺構とも言えるエリアだ。近所の人たちが釣りをしたり、思い思いに散歩している憩いの公園らしい。


水城公園には”十万石”というご当地の和菓子屋も発見し、ここの定番である十万石まんじゅうを購入した。モチモチしたおまんじゅうで、なかなか美味しかった。


水城公園の周りには明治時代に建てられた洋館などもあって、なかなか雰囲気が良い。

水城公園のすぐ近くに、忍城がある。忍城は天守閣が無いのだが、なかなか立派な4層櫓が再建されており、可愛いお堀などもある。





本丸には行田市郷土博物館もあって、博物館から4層櫓の上まで上がることが出来る。忍城周辺は、素敵な城公園として大変良く整備されていた。




行田でもう一つ有名な観光エリアは、さきたま古墳公園。あの映画『のぼうの城』で有名になった、忍城の水攻めだが、豊臣秀吉の命を受けて行った石田三成が陣を張ったのが、さきたま古墳公園の丸墓山古墳。



古墳の上からだと行田エリアを見渡せ、忍城も良く見える高台となるので、陣を張るには絶好の場所だ。



ここは多くの古墳があり、どれも規模的に大きい。双子山古墳の横には古墳博物館もあってなかなか見ごたえがあった。




はにわ作りが体験出来る、”はにわの館”という場所もあった。はにわと言えば、僕もお気に入りのはにわのぬいぐるみを持っていることを思い出してしまった。



ちょうど珍しいはにわのガチャガチャがあったので買ってみたが、”みみずく土偶”というマニアックな土偶が出た(笑)。

行田のご当地グルメに、ゼリーフライと言う不思議な食べ物があったので買ってみた。見た目にはソースコロッケみたいだが、どうやらおからをコロッケみたいにしたものらしい。意外と胃にもたれず、軽く食べられるオヤツで、なかなか美味しかった。


ゼリーフライを出しているお店も結構多く、ご飯のおかずにもなるようで、午後に立ち寄ったお店でもたくさんの地元民が持ち帰り用に買いに来ていた。

さきたま古墳公園を後にして、最後に石田三成が水攻めの為に築いた石田堤の遺構を見に自転車を南にまた20分ほど走らせた。新幹線の高架下に当時の石田堤の断面地層が確認出来る展示コーナーもあった。
マンホーラーとしては、ご当地マンホールに出会えるのも旅の楽しみだ。今回行田市では、忍城の城下町らしく、素敵な忍城マンホールを3種類みつけた。丸型は白黒版とカラー版。四角い消火栓マンホールは素敵なカラーデザイン。また、手裏剣のような形が描かれたシンプルなマンホールも発見。これでまた素敵なマンホール写真がコレクションに加わった。



それにしても今回晴天に恵まれ、自転車で忍城、さきたま古墳公園、石田堤、ゼリーフライとすっかり埼玉県行田市を満喫することが出来た。