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BLACKPINK / LISA, JENNIEの華麗なるソロアルバム!

僕の大好きなK POPガールズグループ、“BLACKPINK”のLISAとJENNIEが、それぞれ待望のソロアルバムを先日リリースした。

既にROSEが先行して昨年の12月にソロアルバム『ROSIE』をリリースし、Bruno Marsとのデュエットシングル『APT.』が世界中を席巻。まさに癖になる曲で大ヒットしたのが記憶に新しいが、ついにLISAとJENNIEのソロアルバム登場である。僕も早速両アルバムをダウンロードしてヘビロテで聴いているが、どちらも2人のカラーが前面に出ている素晴らしいアルバムに仕上がっている。

まずはLISAだが、2024年4月に自身のマネジメント会社<LLOUD CO.>とソニーミュージック傘下の<RCA Records>とのパートナーシップ契約を発表し、6月にはシングル「Rockstar」をリリース。Billboard Global Ex. US チャートで初登場1位を記録したほか、カッコいいMVは公開から24時間で3,240万回再生を突破し、YouTube グローバル・ウィークリー・チャートでも1位を獲得した。そして今回満を持してついにソロアルバム、『Alter Ego』のリリースである。Doja Cat、RAYE、ROSALIA、Future、Megan Thee Stallion、Tyla等の豪華アーティストが参加していることでも大きな話題となっている。

収録されているのは下記16曲、内2曲はリミックスバージョン。

  • Born Again (feat. Doja Cat & RAYE)
  • Rockstar
  • Elastigirl
  • Thunder
  • New Woman (feat.ROSALIA)
  • FXCK UP THE WORLD (feat. Future)
  • Rapunzel (feat. Megan Thee Stallion)
  • Moonlit Floor (Kiss Me)
  • When I’m With You (feat. Tyla)
  • BADGRRRL
  • Lifestyle
  • Chill
  • Dream
  • FXCK UP THE WORLD (Vixi Solo Version)
  • Rapunzel (Kiki Solo Version)

先行シングル「Rockstar」に加え、8月にリリースされた「New Woman (feat. Rosalia)」、10月にリリースされた「Moonlit Floor(Kiss Me)」などのヒット・シングルも収録されている。僕は最初にインパクト大であった「Rockstar」のMVにやられてしまったが、“はい、はい”という日本語も入っていて、何ともカッコいいR&B/ラップとなっている。そして、「Moonlit Floor(Kiss Me)」はSixpense None The Richerによる名曲のリメイクとなっているが、こちらもMVのLISAが何ともセクシーで美しいのだ!

シングル3曲以外だと、個人的にはシングルクオリティの1曲目「Born Again」と、ラップとエスニックな雰囲気がカッコいい3曲目の「Elastigirl」がキャッチーで気に入っているし、「FXCK UP THE WORLD」はちょっとBLACKPINK的な曲。また「New Woman」もミディアムテンポでなかなか魅力的な曲だ。そして、一番爽やかで美しいラブソング・バラードに仕上がっているのが「Dream」である。

このようにアルバム曲はかなりバランス良く構成されており、飽きさせない内容。LISAの得意なラップのみならず、美しい歌声とBLACKPINK的なカッコ良さと美しさも見事に表現されたアルバムになっている。

続いては3/7にリリースされたばかりのJENNIEのソロアルバム『Ruby』。こちらもLISAに負けず劣らず、話題性が満載。JENNIEはかねてよりソロ・アルバムの制作に取り組んでいたことを明かしていたが、今回のソロアルバムには、チャイルディッシュ・ガンビーノ、デュア・リパ、ドミニク・ファイク、FKJ、ドーチ、カリ・ウチスなど、こちらも豪華アーティストが参加。

昨年10月にリリースしたシングル「Mantra」を含めた下記全15曲が収録されている。

  • Intro: JANE with FKJ
  • Like JENNIE
  • start a war
  • Handlebars (JENNIE & Dua Lipa)
  • With the IE (way up)
  • ExtraL (feat. Doechii)
  • Mantra
  • Love Hangover (JENNIE & ドミニク・ファイク)
  • ZEN
  • Damn Right (JENNIE, Childish Gambino & カリ・ウチス)
  • T.S.
  • Filter
  • Seoul City
  • Starlight
  • Twin

JENNIEは自身のレーベル設立後初となるシングル「Mantra」を昨年リリースし大きな話題となったばかり。BLACKPINKでもラップの双璧を担うLISAとJENNIEだが、このソロもJENNIEの特徴ある歌声とキレのある力強いラップをいかんなく披露している。

僕はこのアルバムで特に好きなのが、ラップの切れ味が何とも癖になる名刺代わりの「like JENNIE」、2曲目の「start a war」はJENNIEのちょっとハスキーな歌声が最も映える見事なバラードに仕上がっている。そしてDue Lipaとのデュエット曲、「Handlebars」はとても落ち着いたムードで味わい深い1曲となっていて、結構気に入ってしまった。「ExtraL」はちょっとエスニックでカッコいいJENNIEが満喫出来る。シングルヒットの「Mantra」はサビがちょっと癖になる曲で、こちらもセクシーさとカッコ良さを合わせ持った曲で、MVもかなり話題となった。「starlight」はとても美しいR&Bバラードとして、お気に入りの1曲である。

LISAの『Alter Ego』、JENNIEの『Ruby』、どちらもかなり上質なR&B/ラップアルバムに仕上がっており、何よりも凄いのは、英語もネイティブな2人は、もはや韓国のK POPアーティストという枠を遥かに超えて、完全に“グローバルアーティスト”として完成度の高いアルバムとなっている点だ。むしろ、K POPのエッセンスが埋め込まれている分、昨今ちょっと単調で退屈になりがちな米国発のラップやR&Bよりもレベルが高く、ダンサブルなアルバムになっているでのではないだろうか。やっぱりさすがBLACKPINKである。他のK POPアーティストに比べて別格と言わざるを得ない。

ROSEはどちらかと言えば、Taylor Swift的なフォーク路線でソロアルバムを制作したが、これはBLACKPINK随一の歌唱力を誇るROSEとしてはやっぱり歌で勝負というのは大正解であったし、歌詞もROSEが書いていることから、彼女の私的な部分もふんだんに盛り込まれたアルバムとなっていた。一方、ラップが売りのLISAとJENNIEは、K POP的なキャッチーで活きの良いサウンドを踏襲しながらも、今回は本格的に正当な米国のブラックミュージック界のエッセンスを上手く融合していると言える。

ROSE、LISA、JENNIEは三者三様だが、共通して言えることは200%グローバル市場で戦える実力と人気を手に入れて、まさにBLACKPINKの底力と破壊力、そして彼女たち個々の圧倒的な魅力が証明されたのではないだろうか。来年の1月にまた2年ぶりの来日公演が決まったBLACKPINKだが、また彼女たちの新たな章が開かれたのである。

ちなみに、残るJISOO(ジス)も2月にミニアルバム『AMORTAGE』をリリースしており、「earthquake」というシングルを発表しているが、フルのソロアルバムという意味では他のメンバーに少し遅れをとっているかもしれない。またこのミニアルバムは英語と韓国語曲を収めた4曲のミニアルバムとしてはとてもキャッチー&ポップで良く出来た内容だ。ジスが4人の中では一番ライトなK POPの良さを継承しており、グローバルというよりはアジア・韓国マーケットを意識した活動になっているのかもしれない。

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