伏見は大阪と京都、そして奈良と京都などを結ぶ中間点でもあり、
人と物資の物流には重要な場所であったが、
豊臣秀吉が1592年に伏見指月地区に伏見城を築城。
今では築城当時の姿は全く残っていないのだが、
伏見城の跡には1964年に遊園地“伏見桃山キャッスルランド”建設され、
園内に5重6階の大天守と3重4階の小天守、
櫓門などを伴った模擬天守が鉄筋コンクリート構造で建てられた。
2003年にキャッスルランドは閉園したが、
その後模擬天守は伏見桃山運動公園として整備され、現在に至っている。
2007年10月には、映画『茶々 天涯の貴妃』撮影のため、
東映が約1億円を負担して、望楼の下に虎の装飾がなされたほか、
鯱を金色に塗り替えるなどの改修がなされ、
これらの装飾は撮影終了後も同年内はそのままとなっている。

よって現在の伏見城模擬天守には歴史的な価値は無いが、
それでもその優雅な姿とスケール感は噂に聞いており、
ぜひ一度見てみたいと思っていた。
そして噂通り、実際に立ち寄ってみるとこれがかなりのド迫力!
大阪城にも迫ろうかと言うくらいのスケールに圧唐ウれてしまう。


そして、他の城には無い、朱色のとても艶やかな色合いが
そのスケールとは裏腹に、繊細で美しい女性的な魅力を感じる点もユニーク。
当時、茶々向けに建設した秀吉の心境を思いながら鑑賞するのも
また楽しい天守閣である。小天守もなかなかのサイズで、
大天守とあわせるとかなり絵になる見事なコンビネーションである。

門には豊臣秀吉の家紋で、僕の家紋でもある“五三の桐”があり、
なかなかカッコいい。

伏見城以外の伏見の有名な観光スャbトと言えば、やっぱり伏見稲荷大社。
初詣には関西地区で最大の参拝者数を誇り、
稲荷神を祀る全国4万社の稲荷神社の総本山である。

有名なおびただしい数の千本鳥居が、異次元ワールドを作り上げている。

そして、伏見稲荷大社と言えばやっぱり“狐”。
狛犬の代わりにいたるところに狐の像があり、その表情も様々。
とても不思議な空間である。

伏見は坂本龍馬ゆかりの地でもある。
龍馬が襲撃されたことでも有名な“寺田屋”も初めて訪れたが、
当時のまま保存されており、今では人気の観光スャbト。
龍馬が襲撃されたという2階の部屋には、壁の柱に刀痕や弾痕が
残っており、当時の生々しい様子が伺える。

そして、伏見城下町は、酒蔵が多いことでも有名だ。
伏見の地下には良質の地下水が豊富で、まさに美味しい日本酒を
作るには最適の環境。有名な月桂冠や黄桜の工場もここ伏見にある。
セクシーなカッパのCMで有名な黄桜による
博物館/ギャラリー/ショップ等が集まる“黄桜カッパカントリー”に
立ち寄ったが、ほのかに日本酒の匂いが漂う、
なかなか楽しい場所である。


黄桜カッパカントリー
京都市伏見区塩屋町228番地
075-611-9919
http://www.kizakura.co.jp/ja/c_top.cgi?id=1
ランチは、酒蔵神聖酒蔵が経営する、伏見の老舗鳥料理“鳥せい”へ。
そして定番となっているとりめし定食(730円)を注文。
古く、味のある建物も魅力的だったが、
その柔らかい鶏肉はとても美味しかった。



鳥せい
京都府京都市伏見区上油樺ャ186
075-622-5533
http://www.torisei.com/shop/honten.html
伏見は京都にも大阪にも近く、歴史的なスャbトが数多く残るエリア。
その魅力に初めて触れて、大いに満喫することが出来た。