冒頭は基本カラー写真もたくさんあって、なんと言ってもこの本を手に持った時の分厚いボリューム感が最高であった。当時流行っていた宇宙戦艦ヤマト、ガンダム、あしたのジョーなどのアニメシリーズや、ウルトラマン、仮面ライダーなどのヒーローもの、冒険もの、動物もの、占いもの、怪奇・心霊写真もの、山口百恵、ピンクレディー、松田聖子を始めとするアイドルもの、野球を始めとするスメ[ツものなど、ありとあらゆるジャンルの○○大百科が発売されており、毎回次は何が出てくるのか楽しみにしていたのを今でも思い出す。
90年代にもリリースされていたが、その後出版されなくなっていつの間にか消えてしまったが、今となっては、元祖サブカルのバイブルとも言えるシリーズで、マニアやコレクターの間での人気は依然高い。貴重なシリーズで状態の良いものは、かなり高額で売買されるのだ。
僕も当時ウルトラマン大百科、仮面ライダー大百科、ブルース・リー大百科、ジャッキー・チェン大百科などたくさん保有していたが、いつの間にかボロボロになって処分してしまったらしい。そんな中、大人になってからまた懐かしくて購入したのが、ブルース・リー大百科、ウルトラセブン大百科、そして最近購入したのが、クンフースター大百科である。
クンフースター大百科は、ブルース・リー、ジャッキー・チェン、リー・リンチェイを中心に、多くの香港クンフーアクションスターを取り上げており、今見てもなかなか上手く構成・編集している。そして、“カンフー“でなく、正しい発音に近い”クンフー“としている点も、なかなか真面目に向き合った大百科であることを伺わせる。
そして、この『クンフースター大百科』には、あのJAC (ジャパンアクションクラブ)もしっかりフィーチャーされており、奇しくも亡くなったばかりの千葉真一も取り上げられているこの大百科を手に入れたというのも、何か不思議な巡り合わせである。
このキラキラした魅力が詰まったケイブンシャ大百科シリーズ、またぜひ新たなシリーズを発売して欲しいものである。
