小野路城は、武蔵国を治めていた氏族の小山田氏が1174年頃に支城として築城した歴史のある城跡である。近所の他の城跡同様、このお城も南に鶴見川、北に多摩川があり、自然溢れる丘陵地帯の小高い山の上に築かれた山城である。
車をまずは小山田緑地の第一駐車場に停める。ここは小山田緑地の入り口だが、緑地とは反対側の田んぼエリアに向かう。
田んぼエリアの入り口にあるバイオトイレが目印。この田んぼエリアの端にあるあぜ道をどんどん登っていく。途中とても景色の良いエリアもあって、気持ちいい散歩が楽しめるコースだ。
その昔城に向かう道であったと思うが、そういう目で見ると、田んぼエリアは大きな堀であったような面影を僅かに残しているように思え、妄想が膨らむ。
更に登っていくと、途中で道が別れるが、案内版に従って右のあぜ道を更に登って行く。ここからの道のりが結構長い。
しかし、途中堀切や土塁らしき景色が広がって、城があったことを偲ばせる。城マニアとしてはかなりテンションが上がっていく。そしてバイオトイレから登ること約20分、ようやく主郭エリアに到着。そう広くは無いが、如何にもお城の天守があったかのような良い場所だ。主郭には小さな社が祀られていた。
そして、この本丸のそばには、小町井戸と呼ばれる小さな湧き水の池があり、看板も出ていた。ここは、なんとあの小野小町がこの水で目を洗ったら病が治ったという伝説が残る場所だ。
城好きじゃないければ気が付かないレベルの遺構しかないが、城址としてはなかなか見所のある小野路城であった。またこのエリアは自宅からそう遠くないものの、今まで訪れたことが無かったが、手付かずの自然が多く残る魅力的なエリアであった。今回は西側から登頂したが、次回は東側のルートで目指してみたい。
またここまで範囲を広げてきたので、近々八王子城なども攻めてみたいと思う。
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