12/17(日)の夕方17:30よりニッポン放送にて、生ラジオ番組『中森明菜オールタイムリクエスト』がオンエアされた。明菜マニアでもあるミッツ・マングローブと垣花正のMCによるラジオ特番なのだが、なんと中森明菜からこの番組専用に最新の肉声メッセージなどを事前に録音してくれており、生番組内で何度かにわけて紹介されたのだ。合計で言えば5分程度の肉声メッセージだが、キーワードや、曲に関する未公開エピソードなども紹介してくれており、ファンとしては涎の出るような感動的なラジオ番組となった!
合計4時間以上の生放送だったが、中森明菜を振り返りながら、彼女の曲のリクエストを視聴者から“電リク(電話リクエスト)”で受け付けるという、何とも懐かしい形式で感動。僕は残念ながらラジオ放送を生では聴けなかったのだが、後でRadikoにてタイムフリーで聴くことが出来た。まさかこんな形でまた明菜の肉声、しかも結構最近に収録された肉声が聴けるなんて、かなり画期的な出来事である。何だか最近はもはや明菜が神格化されてしまったような感覚すらあるので、少なくとも彼女が元気でやっているという生存確認が出来ただけでも凄いことである。
生番組の中で計5回のキーワードを明菜が肉声で発表してくれており、これ以外に計3回のメッセージ、しかも1回はミッツ・マングローブがリクエストした明菜のヒット曲、『BLONDE』に関する未公開エピソードを紹介するというサプライズ付き。なんと“マフィアの女“をイメージして曲を制作したことや、エピソードに関連して“今も昔も恋愛に興味のない男性が多いと感じます。そのせいで私は今も独りです”という自虐ネタまで飛び出す始末!ここまで色々コメントしてくれたのは本当に久しぶりでは無いだろうか?
MCや、リスナーとのトークで語られるエピソードの面白さもあり、また合間にリクエストされた名曲が次々オンエアされ、何とも贅沢な明菜祭りであった。『スローモーション』、『飾りじゃないのよ涙は』、『難破船』、『BLONDE』、『ミ・アモーレ』、『I Missed the Shock』、『1/2の神話』などの大ヒットシングルはもちろんのこと、『あなたのポートレート』、『ひらり、-SAKURA』、『SO LONG』、『脆い午後』など、レアなアルバム収録曲などもリクエストされた。オンエアされたのは下記全22曲であったが、やっぱりデビュー曲の『スローモーション』、一番好きで思い出深い『セカンドラブ』、そして先日もブログで取り上げた再録されたばかりの『北ウィングCLASSIC』、そして竹内まりや作曲の『OH NO, OH YES!』などは個人的に大きなハイライトとなった。そしてなんと松田聖子の『瑠璃色の地球』をカバーした“明菜バージョン“もリクエストされ、オンエアされたのも実に良かった。聖子のオリジナルもいいけど、明菜バージョンも改めて聴くとしっとりした大人の曲となっていて、なかなか素晴らしい!
オンエアでのプレイリスト
- スローモーション
- 飾りじゃないのよ涙は
- 難破船
- 駅
- TATOO
- 愛撫
- Re-Birth
- サザン・ウィンド
- あなたのポートレート
- I Missed the Shock
- BLONDE
- ひらり、-SAKURA
- SO LONG
- ミ・アモーレ
- 1/2の神話
- 帰省
- OH NO, OH YES!
- セカンドラブ
- DESIRE-情熱-
- 脆い午後
- 瑠璃色の地球
- 北ウィングCLASSIC
放送前からかなりネットで話題となっていたこの番組だが、明菜の歌をまたたくさん聴きながら、良く聴いていた80年代当時を懐かしみ、思いを馳せながらとても楽しめたラジオ企画であった。そして、電リクなどの懐かしさも相まって、昔良く聴いていた“ラジオ番組“の面白さを再発見することが出来たのもかなり楽しかった。放送の最後には、また明菜の肉声メッセージが流れ、この生ラジオ番組を聴いてくれたファンにあてたものだったが、2024年はもっと皆さんに寄っていければというメッセージとなり、何とも希望が持てる感動の肉声となった。
昨年夏にはNHK BSプレミアムにて1989年のよみうりランドEASTで行われた伝説のコンサートの映像が放送されて話題となったが、今年も新たなファンクラブの立ち上げ、BSでの特集番組放送、最近では林哲司のトリビュートアルバム向けに『北ウィングCLASSIC』を新録したことも大きな話題となり、そして今回のラジオ番組への肉声提供。少しずつではあるが、ファンにも近寄っている活動が見られるようになってきたのは大きい。まずは今回、彼女の元気な様子が声だけでも確認出来たことは大きなファンにとって大きな喜びとなったと思うが、次はぜひ生の動画映像でぜひ拝見したいものである。毎年紅白にも声がかかっているという噂が流れては消えるが、何とか来年こそは(!)NHKで復活への密着ドキュメントの放送か、スタジオからの中継でも良いので紅白での生歌唱など、制限された環境でも全く構わないので、彼女の復帰への道を切に期待したいところである。
でも、まずは明菜、最新の肉声をありがとう!