今月、伊藤蘭初のエッセイ本、『Over the Moon~わたしの人生の小さな物語』が出版された。芸能生活50周年という節目でもあり、今年は久々のライブなども開催。その活動もあってか、なんと今年はキャンディーズ以来46年ぶりの紅白出場も決定!伊藤蘭として単独での紅白出場は初であり、何とも素晴らしい記念すべき一年となったが、そんな中で満を持してこのエッセイ本の出版である。
出版日に、特製ポストカードが5枚付いたバージョンを購入したが、その後コレクション用に、同じこのエッセイ本の表紙違いで、なんと伊藤蘭の直筆サイン入りのバージョンもゲット!これでまた僕のサイン本コレクションに強力な1冊が加わった。
普通本とサイン本と、同じ本が2冊となったが、一冊は読む為のもので、もう一冊は完全にコレクション・保管用である(笑)。2冊も同じ本を買ったのは、川上未映子のエッセイ集、『深く、しっかり息をして』以来かもしれない。
それにしても伊藤蘭は美しくて素敵である。来年1月でなんと69歳だが、とても69歳には見えない若さと美しさ!かと言って、特別に若作りしているわけではないし、変におばさんぽくもない。若い頃から少し大人っぽく見えたが、今は絶妙に年相応の美しさなのである。ある意味最高に良い歳の取り方をしていると思う。
僕は昔小学生の頃、なぜか伊藤蘭が理想のスチュワーデス(今の言葉でいうと、キャビンアテンダント(CA))として記憶の中で焼き付けられている。でも伊藤蘭がドラマ等でCAの役を演じていたような記憶はないのだが、確か彼女がCAだった飛行機に乗り込んだ“夢“を見たことがあったのだ。無意識にこんな素敵なお姉さまが機内にいたら最高だなあと、子供心ながら背伸びをして、思わず恋をしてしまっていたのかもしれない。その意味では松田聖子に恋する少し前に、実は伊藤蘭に恋したのが先だったのかもしれない。そんな甘酸っぱい思い出を僕も長年引きずっているが(笑)、今回彼女の初エッセイが出版されるというのを聞いて思わず昔を思い出してしまった。
さて、肝心なそのエッセイ集の中身だが、全体が『わたしのA面』と『わたしのB面』という2部構成になっており、写真なども色々と掲載されていて楽しい。A面、B面というのも昔のレコードみたいで粋な構成である。A面は芸能活動としての一面に関するエッセイとして綴られたもの。そしてB面は彼女のプライベートに焦点をあてたエッセイ。どちらも初めて聞く彼女の肉声に触れたようで、とても興味深い内容である。A面ではキャンディーズ時代のエピソードや、当時着ていた衣装など貴重な写真も多数紹介されていて、ファンにとっては貴重だ。プライベートを語ったB面も、水谷豊との結婚生活や、娘の趣里についてなど、これまであまり語られることが無かったプライベートの話が満載で、これもまたファンにとっては最高である。
今年は娘の趣里がNHK朝ドラに主演。そして母の伊藤蘭も歌手としてNHK紅白に出場。きっと朝ドラ企画などで、親子共演もあるのではないかと期待してしまうが、何とも最高な大晦日になりそうである。