blue deco design lab

群馬県太田市のモダン建築たち!

金山城見学で訪れた群馬県太田市で、2つの斬新でモダンな建築を観賞することが出来た。どうやら、太田市は市長の強いリーダーシップの下で、設計にも力を入れているらしい。

まず一つ目は、こちらの史跡金山城跡ガイダンス施設/太田市金山地域交流センター。2009年あの隈研吾が設計を手掛け、美しい石垣の金山城の足元に建つミュージアムとコミュニティーセンターの複合施設。史跡を特徴付けている石垣のジオメトリーをイメージした黒いスクリーンが外壁にデザインされているのは何ともモダンで斬新。敷地の段差を利用して下の入口はミュージアムに直結し、上の入口は地域住民の生涯学習のための工作教室、料理教室に接続されている。

もう一つは、太田駅の駅前に建つ、太田市美術館・図書館。美術館と図書館が合体した施設となっているのも面白い。こちらは2014年3月に公募で選ばれた建築家・平田晃久氏が設計を担当。見るからに斬新な建物は駅から降り立ってすぐに目を引くが、5個の鉄筋コンクリート構造の箱と、その周りをぐるぐる回る鉄骨構造のスロープによって構成されている。箱の上にはたっぷりと土を入れ、緑が植えられており、建物と緑、人工と自然が混ざり合う丘のような風景は、金山城や天神山古墳といった太田市に点在する丘のようでもある。

建物の東、南、西面に3つの入り口があり、さまざまな方向から気軽に入り、通り抜けることができる。全体が緩やかなスロープで連続的に結ばれており、3階までスムーズに上がれる。館内には、ギャラリーやカフェ、読書、勉強ができるような静かな場所など、それぞれ違った魅力を持ったいくつかの箱があり、とても居心地の良い空間となっている。

外には本が読めるテラス、箱の屋上には緑が広がり、心地よい木漏れ日や草原の中で、リラックスした時間を過ごすことができる。図書館は本のサイズに合わせてさまざまな形態の本棚を設置。1階のブラウジングコーナーではゆったりとしたソファでくつろぐことができ、1階から2階は、本棚に座ったり、雲のような本棚に囲まれて読書できるスペースを用意。3階のレファレンスルームは、貴重な資料を展示できるガラストップの大テーブルを囲み静かに読書ができる。

僕はモダン建築に強い関心を持っているので、旅先でこういった斬新な建築を見つけるデザイン魂が騒いでしまうが(笑)、太田市には金山城以外に、モダン建築もかなり刺激的であった。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「デザイン」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事