そして今回の週末日曜日は、もう1つイギリス北部で歴史のある有名な町、ヨークを訪れた。ヨークとは、あの米国ニューヨーク(新しいヨークという意味)の由来ともなったイギリス北部のメジャーな歴史都市である。

宿泊していたエイクリフからは、まずタクシーに約15分程度乗って、ダーリントンという最寄りの中規模の町へ。ここから鉄道に乗り、ヨークまでは約30分。電車の本数も1時間に2≠R本程度ある印象なので、とても便利だし、意外にもダーリントンからも近い。ダーリントンの駅から鉄道に乗ったが、海外で鉄道に乗るのはとても楽しい。日本の電車とも比較しながら、その土地の良さや特徴も見え隠れする鉄道は結構興味深いものである。


羊たちがたくさん群れる草原のような景色を見ながら走ること約30分でヨーク駅に到着。


ヨークの駅はかなりメジャーで大きい。1877年に建設された駅という歴史のある駅である。駅舎の柱など至るところに歴史の息吹を垣間見ることが出来る。駅には、多くの旅行者・観光客で賑わっていたが、規模的に言えばダラムよりもかなり大きい。


ヨークは町全体が大きな城壁に囲まれた要塞都市。ダラムもそうだったが、更に規模の大きな戦闘能力の高い要塞といった印象。同じように町の中心には大聖堂、そしてお城があるのだが、その周りに町が広がっている。ちょうど町中を川が流れるが、この構図もダラムと同じである。川があるのはやはり何とも絵になるので、美しい。



まずは大聖堂。ヨークミンスターと呼ばれているが、中に入るとその空間の大きさと内装の装飾ディテールの美しさに言葉を失ってしまう。一度火事によって焼けてしまい、再建されたらしい。昔のまま現存している、歴史的価値という観点での大聖堂では世界遺産であるダラムの大聖堂が勝っているようだが、この空間の規模感という意味では、ヨークミンスターも全く引けを取っていない。





そして次にお城へ。ここは小さな丘の上にあるお城で、クリフォーズタワーと呼ばれているが、どちらかと言えばお城というよりも要塞の見張り塔のような、戦闘を想定した建物である。大して大きくは無いが、でもなかなか味があってイングランドらしい雰囲気。狭い階段を上がってお城の上に登ると、ヨークの町じゅうが見渡せるのでなかなか眺め良し。




大聖堂とお城を見た後は、町中を散歩。小さな可愛いお店が軒を連ねる『シャンブルズ』という有名な通りがあるのだが、ここは1階よりも2階、2階よりも3階がせりだしている不思議な建物が並んでおり、まるでおとぎ話から飛び出してきたような、或いは映画のセットのような美しさと楽しさ。建築を見ているだけでテンションが上がってしまう。ここは観光客で一番賑わうエリアである。



ハリーャbターやバイキングに関するショップも多く、またチョコレートやその他スウィーツのお店も多くて見ているだけでも楽しくなってしまう。


週末を挟んでの出張で、貴重な休みを潰してしまうことが増えているが、前回の世界遺産都市ダラムに続き、今回はヨークを訪れることが出来た。それぞれ3-4時間という僅かな滞在ではあったが、イギリス北部の歴史的都市を訪れることが出来たのはとても貴重な経験となった。