今年はブルース・リー生誕80周年の記念イヤー。1940年に産まれた師匠の没後47年。もし今生きていたら80歳のおじいちゃんである。そんな記念イヤーを祝って、今年の5月に日本で『ブルース・リー 4Kリマスター復活祭2020』と題して、主演映画4作品がなんと4K高画質でリバイバル上映されることが決まったのだ。何とも感動的なニュースである。こちらが先日リリースされたその告知ポスター。
このリバイバル上映を見て、昔1983年に『Return of the Dragon』と題して、ブルース・リーの2作品が2本立てリバイバル上映されたことを思い出した。リバイバル上映されたのは『ドラゴン危機一発』と『ドラゴン怒りの鉄拳』。この2作品が初めて公開されたのは1974年。そう、1973年にあの『燃えよドラゴン』が世界的に大ヒットしたことを受け、時代を遡ってブルース・リーの過去作品の上映が一気に始まった。当時の映画配給会社は東宝東和。しかし、この1983年の2本立てリバイバル時は、なんと当時ジャッキー・チェン映画で勢いのあった東映が権利を獲得。そこで東映はこの2本立てリバイバルに、『Return of the Dragon』というオリジナル企画タイトルを付け、全く新たなプロモーションを展開した。当時僕は中学生だったが、このリバイバルを観に映画館に行ったのを今でも良く覚えている。その時のチラシ・ポスターのアートワークがこちら。
『ドラゴン怒りの鉄拳』のラストで、銃を持って待ち構える警官たちに向かって、飛び蹴りをする有名なエンディングシーンだが、それをイラストにして、何とも美しいアートワークにして蘇らせた。ゴテゴテしてない、シンプルなデザインが素晴らしい。またキャッチコピー、『彼は、どうしようもなく強かった。そして、たまらなく優しかった』が何とも秀逸なキャッチコピーでカッコ良かったのだ。当時購入したパンフレットも大切に保管しているが、こちらも秀逸なデザイン。今見ても陳腐さを全く感じさせない、洗練された素晴らしいデザインセンスとマーケティングセンスである。
このリバイバル上映企画に合わせて、なんと新たな主題歌が用意された。謎のバンド“ザ・スーパー・ドラゴン・バンド”が歌う『Return of the Dragon』はブルース・リーの怪鳥音(アチョー!)を入れながら、全く新たなカッコいいテーマソングに仕上げられていた。その頃購入したLPレコードアルバムがこちら。
アートワークの素晴らしさもさることながら、曲は今聴いても素晴らしい出来映えで、リバイバル企画用にサントラアルバムまで製作してしまうとは恐るべき力の入れようであった。リバイバル上映の際にもラストでこちらの曲が流されていて、古い映画に新たな命が吹き込まれた瞬間であった。このLPサントラレコードは今でも良い状態で大切に保管してある。
そんな2本立てリバイバル上映だが、当時のB2判ポスターを先日ゲットすることに成功した。なかなか大きくて迫力あり、ポスターには『ドラゴン危機一発』からの若きブルース・リーの雄姿。そしてこちらも秀逸なキャッチコピー、『南無阿弥陀仏の、暇もない。』。この当時のポスターを昔から探していたので、こちらを37年ぶりにゲット出来たのは、本当に感無量であった。
それにしても、今思えばこのリバイバル上映はかなり良く出来た企画であったし、映画そのもののコンテンツにも若干手が加えられており、とても優れたリバイバルであった。ぜひリバイバル版でブルーレイ化して欲しいものである。
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