僕が最も好きな映画監督、それはアルフレッド・ヒッチコックだ。サスペンスの神様としても有名で、生涯サスペンス映画だけを53本も制作した巨匠である。ヒッチコック映画好きが高じて、ヒッチコックが一番お気に入りだったグレース・ケリーもすっかりファンになってしまったわけだ。
僕は大学の卒業論文もヒッチコック映画をテーマにした内容で、『ヒッチコック映画における“鳥”の象徴性』というもの。鳥と、女性を如何にオーバーラップしながら、象徴的に映画の中で描いているかということを論じた内容であった。そんな関係もあって、大学時代からヒッチコックの本をたくさん集めている。
昨年久しぶりに入手したヒッチコック洋書本を2冊今回ご紹介したい。まずは1冊目だが、『HITCHCOCK POSTER ART』というもの。ヒッチコック作品の映画ポスターを取り上げたアメリカで出版された本だが、昔からこれが欲しくて探していて、昨年神保町の映画本専門書店としても有名な『矢口書店』でこの本をゲットすることが出来た。
世界中のヒッチコック映画のポスターなどが掲載されているが、アートとして見ているだけでも結構楽しい。こちらは『バルカン超特急』と『断崖』のポスター。
こちらはヒッチコック映画の中でも僕の好きな映画ベスト5に入る『疑惑の影』のポスター。
実験的な映画であった『救命艇』もレトロ感満載のポスターだ。
そして僕が一番好きなヒッチコック映画の『裏窓』のポスター。世界中で様々なバージョンのポスターがあり、見比べるのも面白い。グレース・ケリーの『泥棒成金』のポスターも美しい。
日本の映画ポスターも結構取り上げられていた。こちらは『ハリーの災難』と『めまい』、そして『北北西に進路を取れ』。どれもなかなか秀逸なポスターである。
そして個人的には『めまい』のポスターやアートワークが結構洗練されていて好きである。
ヒッチコックの代表作でもある『北北西に進路を取れ』、『サイコ』、『鳥』などのポスターを見ていると、映画の素晴らしさが思い出される。
洋画のポスターは、インテリアやアートとしても人気が高いが、ヒッチコック映画のポスターも秀逸なものが多い。この本はそんな多くのヒッチコックポスターを取り上げていて、見ているだけでワクワクしてしまう楽しい洋書である。