タネの縁側  

偏見に満ちております。どなたの参考にもなりません、各自でお確かめいただきますよう御願いいたします。

更正≠罪ほろぼし

2006-10-31 | 
『心にナイフをしのばせて』作 奥野 修司   文藝春秋


28年前に関東で起きた「酒鬼薔薇」事件  ノンフィクション 

少年は現在事務所をかかえた弁護士になっているそうだ

謝罪も賠償金もまったくなされていない

殺された同級生の家族は闇に包まれたまま



文章は乾いて淡々としている分、少年Aの遺族に対する不遜な態度、罪の意識の皆無
冷酷さ  これが更正か?
日本の少年法って なんだ と憤りと恐怖さえ湧く

少年法って 加害者の人権とその後の人生をも守る法で
被害者にはなんらの償いも救いもない


神戸の「酒鬼薔薇」事件の被害者家族の発言を読んだことがある
犯人の少年は税金で医療も生活も教育(義務教育期間)も与えられ
被害遺族がその後 心身ともに受けた被害は、何一つどこからも補償されてないそうだ


これまでいじめで自殺に追いやった、いじめ殺人の加害者たちは、罪の意識を持った大人になっているのだろうか

この本を若い人に読んでもらうと益々、少子化が進む・・・



■内容紹介■

1969年春、横浜の高校で悲惨な事件が起きた。入学して間もない男子生徒が、同級生に首を切り落とされ殺害。

殺された少年の母は、事件から1年半をほとんど布団の中で過ごし、事件を含めたすべての記憶を失っていた。
そして犯人はいま、大きな事務所を経営する弁護士になっていたのである。
新大宅賞作家の衝撃ノンフィクション

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 変な靴 変な髪型 | トップ | 所詮 ゲ-ノージン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事