タネの縁側  

偏見に満ちております。どなたの参考にもなりません、各自でお確かめいただきますよう御願いいたします。

ある裁判官の話

2009-12-21 | 
映画を見たせいで「鴨川ホルモー」を読み直していたら、友人がうちの旦那にそっくりな奴が登場する、と持ってきた。

なんとまあ、のどかでユルイ青春小説とは対極にあるドキュメンタリーだった。

「あなた、それでも裁判官?」弁護士 中村久瑠美暮らしの手帳社

DV やだなあ。
妻への暴力
こういうことする男の醜さと言ったら、ニンゲンのクズというか、人以下なんだけど、それよりももっと驚くのは、人格を完全に踏みにじってるどころか、傷害暴行の加害者であるのに、法曹界で働く男たちの時代錯誤な男女差別、身内の犯罪を隠蔽してしまう体質に、被害者と読者は打ちのめされてしまう。

やっぱりそうなんだ。という落胆。



結婚してすぐから裁判官である夫からの暴力、その夫の父親も大学教授でありながら、妻に暴力を振るう男であり、夫が妻に暴力を振るったことを知っていても(入院、後遺症の診断書をつきつけても)、「(妻)に非がある、普通?の家庭内の揉め事(故に介入せず)診断書は捏造」と言い切る夫の親、上司(裁判官たち)

離婚後、一児を親に預け(実家はかなりの素封家)一念発起して2年間の勉強の末、昭和50年に司法試験に合格してしまう。
この女性は文学部であるけれど東大卒。まあ、なんてったって超聡明なんだけどね。
(笑)

これくらいのバイタリティは学歴に関係なく必要ですよ。
自分の人生をたった一回の選択ミスで台無しにしてはいけない。
自分と自分の命である子どもが大事だからがんばれる、とかじゃない、生存権がかかっている。生き抜かないことは暴力への屈服である。
自分がしっかりしてない間は他人は何もしてくれない。

這い上がるんだジョー!てな冗談も言えない位、腹立たしい、そして妻への暴力を震う男のおぞましさ。


本を貸してくれた友人の旦那は暴力さえふらなかったが、言葉の暴力が半端ではなく、自分の保身とプライドのために、自分の社交性のなさ、頭の悪さで起きたしくじりは全部人のせい(妻のせい)と大声で癇癪を起す奴だったそうだ。

しかし友人は大変聡明で、しかも体育会系だった。
ひと言言われたら、恐ろしいほどの執念深さと緻密さをもって、好機を逃さず20倍にして返さないと男(夫)は更正しない、と豪語していた。
夫より優れた論法を持ってしか、リベンジは達成できないと言う、
中途半端は大怪我の元とも言っていた(正直、あまりの抗戦力に敬服してしまった)
確かに、最近彼女の夫は丸くなったと近所で評判になってるらしい(笑)


DV
知り合いは子どもが中学に上がったときに離婚したが、共通するのは夫婦共、高学歴、実家が富裕層、夫はお金にシビア(とんでもないケチ)

その夫、京大卒 一族全部、縁故で地元のエネルギー会社勤務 妻慶応卒

大変な吝嗇で、離婚の際、妻が自分の金を持ち逃げしたと親戚中に触れ回ったそうだ。
それどころか、結婚すぐから、自分の分の生活費を出せと言われ、妻は幸い才媛で、子どもをおぶって翻訳の内職で生活費を稼いでいた。
そして子どもが小学生に上がるころ、突然、妻の布団を二回の窓から投げ、庭のホースで水をかけ、その後日、階段の上から蹴り落とされ、その後遺症で頻繁に眩暈が起き、メニエール病と診断。

ある日突然、夫が狂ったとしか思えず、最後まで被害届けは出さなかったそうだ。
子どもに手を出したら通報すると言って別居、しばらくして離婚。



近所で閉院してしまった小児科の先生の奥さんはよくサングラスをして買い物をしてみえた。
もしかしたら・・・と思う。
その小児科の前を通って、怒鳴り声を聞いたことが何回もあったからだ。
たった一人のお子さんが医学部に受かったと聞いた後、奥さんの姿は見ていない。

ガンやインフルエンザの薬を開発するのも大事だけど、暴力を身近な人にふるう人の脳細胞の研究も早急に必要じゃないだろうか。

妻が替わったら暴力は止むのだろうか。

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