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iron note No.1 (300×300)鉄 2023年制作
むすこのはじめての数字の落書きをトレースし、鉄板に彫刻した作品
誰にも教わらず 書き順も何もなく 概念もなく
ただ 書く 書く感覚と脳のやり取りを見ている
これでいい
まるで宇宙からのメッセージを受け取っているようにも感じた
声が聞こえる自分でいたい
憧れ
みんなそうだった
鉄の地下時代の記憶を辿る
私の細胞と鉄の粒子との対話
その鉄が地下にいた頃の記憶を探る対話の作品。
火を一切使わず、身ひとつ、ハンマーで叩きつづける。
共鳴と振動を感じられる時間は1日に数時間。
自分の鼓動も早まり、叩いた鉄は摩擦でほんの少し暖かくなる。
最終形がどうなるかを想定はしていない。
ただ、語りつくすのみ。
ただ一つ心にとめておくのは、自分の皮膚の裏表を意識し、鉄が叩いた時、伸ばした時の粒子の動きを見ること。
ハンマーから鉄の倍音を感じ取ったとき
私は鉄と一体になる。