形跡「土源」 (900×1800×30)鉄
2016年個展「鉄の記憶」 銀座Gallery Bar Kajimayaより
2015年に小さな作品から始めた鉄との対話の作品「形跡」シリーズ
鉄の地下時代の記憶を辿る
私の細胞と鉄の粒子との対話
その鉄が地下にいた頃の記憶を探る対話の作品。
火を一切使わず、身ひとつ、ハンマーで叩きつづける。
共鳴と振動を感じられる時間は1日に数時間。
自分の鼓動も早まり、叩いた鉄は摩擦でほんの少し暖かくなる。
最終形がどうなるかを想定はしていない。
ただ、語りつくすのみ。
ただ一つ心にとめておくのは、自分の皮膚の裏表を意識し、鉄が叩いた時、伸ばした時の粒子の動きを見ること。
ハンマーから鉄の倍音を感じ取ったとき
私は鉄と一体になる。
鉱物や資源と呼ばれるものは地球のもの
取り合いの争い なくなりますように
形跡「new moon」 (490×490)鉄 2023年制作
その作業の先に 新月を見た