niobin

鉄と戯れる日々のことば

iron note No.1 <作品について>

2024-07-22 | さくひん

iron note No.1   (300×300)鉄    2023年制作


むすこのはじめての数字の落書きをトレースし、鉄板に彫刻した作品

誰にも教わらず 書き順も何もなく 概念もなく

ただ 書く 書く感覚と脳のやり取りを見ている 

これでいい 

まるで宇宙からのメッセージを受け取っているようにも感じた

声が聞こえる自分でいたい

憧れ

みんなそうだった


丹尾敏ホームページhttps://www.niobin.com
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

balance <作品について>

2024-07-22 | さくひん

balance (390×140×140)鉄 2019年個展[日日手紙]銀座Galerie Laより

必死で立とうとしている 泣きながら立って 泣きながら転ぶ
それでも 立ち上がる 本能が導くままに

こんなにわがままに使ってしまっている地球に 産み落として ごめん

いのちが部屋中にあふれている

危うい地球に それでも立っている


丹尾敏ホームページhttps://www.niobin.com
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

形跡「土源」/「new moon」 <作品について>

2024-07-22 | さくひん


形跡「土源」 (900×1800×30)鉄
2016年個展「鉄の記憶」 銀座Gallery Bar Kajimayaより

2015年に小さな作品から始めた鉄との対話の作品「形跡」シリーズ


鉄の地下時代の記憶を辿る

私の細胞と鉄の粒子との対話

その鉄が地下にいた頃の記憶を探る対話の作品。

火を一切使わず、身ひとつ、ハンマーで叩きつづける。

共鳴と振動を感じられる時間は1日に数時間。

自分の鼓動も早まり、叩いた鉄は摩擦でほんの少し暖かくなる。


最終形がどうなるかを想定はしていない。

ただ、語りつくすのみ。

ただ一つ心にとめておくのは、自分の皮膚の裏表を意識し、鉄が叩いた時、伸ばした時の粒子の動きを見ること。

ハンマーから鉄の倍音を感じ取ったとき

私は鉄と一体になる。


​​
鉱物や資源と呼ばれるものは地球のもの 
取り合いの争い なくなりますように


形跡「new moon」  (490×490)鉄 2023年制作

その作業の先に 新月を見た



丹尾敏ホームページhttps://www.niobin.com
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回旋塔と三輪車 <作品について>

2024-07-22 | さくひん


回旋塔 三輪車/ 鉄    2011年個展[ひもろき] 初台Zaroff より

小学校時代、学校中の虫の亡骸を集めては友達と二人で墓をつくっていた。校庭には森があったから虫は沢山いた。
羽も脚も一本一本拾い上げた 毎日暗くなるまで。
そしてまだ古かった駅の階段から私たちの歩幅で118歩いた植え込みに埋めた。

なぜ始めたのか理由はなかった。ただそうしたかった。

初めての鉄の記憶は 遊具 その頃の自分に会うために

虫たちが巡るために かみさまを迎える依り代が私には必要だった。



昔子供だった大人は こどものときに戻るように
子供は自由な美術の入り口に はいれるように 

(今回、作品は回して頂けます)

丹尾敏ホームページhttps://www.niobin.com
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「恵み巡る星に生まれて」展

2024-06-30 | おしらせ
6名の作家でインスタレーションの展示会があります。
企画林敏之さんのテーマに沿った作家が集められ空間をつくります。
私は鉄を扱わせていただいて25年になります。
地球から分けていただいている鉄に感謝し、このテーマのもと自分が今生きている役割を表現していきたいと思います。
大きな会場での展示会は久しぶりです!
漆、絵画、テキスタイル、染色、鉄と、力あふれる作家さんたちとご一緒させていただきます。
よろしくお願いいたします。 <丹尾在廊予定7/19夕方まで詳しくはSNSにて>

―「奇跡の恵み」が巡る星 生まれた命の奇跡をことほぐ―
「恵み巡る星に生まれて」
2024.7/19(金)~7/31(水) 10:00~19:00
⁂月曜休廊・最終日17時まで
⁂入場無料
⁂会場 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA  Hideharu Fukasaku Gallery&Museum
〒221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町 3-33-2 横浜鶴屋町ビル1F
TEL 045-411-5031 FAX 045-411-5032
Email artmuseum@fukasaku.jp WEB http://hfg-art.com
⁂出品作家 いちはら みつみ  岡本 直枝   細井 その子  大金 晶子  田中 みづほ  丹尾 敏
[企画] 林 敏之
「奇跡の恵み」が巡るこの星に私たちは生き生かされていることを自認し、私のみならずあらゆる命の未来を想う視点を持つことが大事なのではないかと考えました。
そこで この星と、そこに生まれた命の奇跡を言祝ぐような展覧会を企画し、皆様にご覧いただこうと思います。
どうぞ、それぞれ異なる素材を用いる6名の作家による多様な表現の作品がある空間に身をおいてみてください。
そして自由に何かを感じて想像をふくらませていただければと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする