niobin

鉄と戯れる日々のことば

「春の欠片」展を終えて

2013-03-06 | 日記
たくさんのお客様にご来場いただき大変嬉しく思います。



春  中原中也  「在りし日の歌」より

春は土と草とに新しい汗をかかせる。
その汗を乾かそうと、雲雀は空に隲(あが)る。
瓦屋根今朝不平がない、
長い校舎から合唱は空にあがる。
ああ、しずかだしずかだ。
めぐり来た、これが今年の私の春だ。
むかし私の胸を搏(う)った希望は今日を、
厳めしい紺青(こあお)となって空から私に降りかかる。

そして私は呆気(ほうけ)てしまう、バカになってしまう
――藪かげの、小川か銀か小波(さざなみ)か?
藪かげの、小川か銀か小波か?

大きい猫が頸ふりむけてぶきっちょに
一つの鈴をころばしている、
一つの鈴を、ころばして見ている。







この歌から題名をいただきました。

紺青1~4









引き続き・・3月下旬まで西荻窪Gallery494でご覧いただけます。


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