こんにちは、長浜奈津子です🌸
うちの玄関に入ってすぐ正面に、一枚の絵があります。私の故郷函館の何気ない風景が描かれていて、忙しい最中にふと目をやると、時間の流れがゆっくりになります。
今日はこの絵のお話をします。
<なにげない、函館の風景>
この北海道函館の風景は、大西翔さんという画家の方の作品で、函館空港に出店されているときに出会いました。以来、大切にしている絵です。
大西 翔|ART GALLERY OF SHO ONISHI » GALLERY 【旅の風景】
この写真は、それこそ玄関で写したので、ガラスの反射や、少々くすんでいる感じですが、実際はもっと綺麗で… 函館の冬景色をよく描いています。
夜景や観光地ではないですし、一見、地味な感じですが、私にとってはリアル函館、ここに立っていたことが何度もある場所です。
かもめも、いつの季節も必ずここにいます。雪の深い時など白い雪に混じって、たくさんのかもめたちが集まっている時もあります。
そんな思い出がない方には、地味な絵だと思うのですが、私には大切な風景です。
<冬の函館>
ここもよく来たところです。この絵は、先ほどの絵よりは函館のイメージとしてポピュラーだと思います。…そして私には、やはり雪の日の思い出があります。父の車で母や弟も一緒によく通りました。函館山や温泉や色々なところに家族でいきました。
この坂の下の港には、かつて函館ドック(造船所)がありました。青森へ向かうフェリーもここから出ています。その頃はフェリーの乗客と港の人をつなぐ、色鮮やかな紙テープも投げられていました。出航のときに鳴る、銅鑼の音も聞こえてくるようです。
この絵を観ていると、そんな思い出たちがよみがえってきて、雪の匂いがします。
教会の裏の雪道を描いている絵もあって、それも欲しかったです。でも、私には1枚贖うことで精一杯でした 笑。
<一枚の絵の不思議 = 芸術は生きる力 = >
一枚の絵の不思議。
一枚の絵を眺めていると、一瞬にしてテレポーテーション(瞬間移動)します。
好きな絵に出会うと、一瞬にして想像力がはたらき ”心の旅" ができます。その先、いろいろな扉を開くと、さらに膨らんでゆきます。
お芝居も音楽も小説も絵画もアニメも写真も… そんな喜びがありますよね。
心豊かな旅ができると、現実世界の足取りも変わってきます。軽やかになったり、力強くなったり… 私の場合はそうです。
芸術は生きることに必要なもの、とても大切なものです。
<かもめコンサートの帰りに出会いました>
昨年、朗読と音楽ライブの「かもめコンサート」をおこないました。
この時は地元の方々に応援して頂き、新聞でもご紹介頂きまして、追加公演もできたコンサートでした。
それを終えて羽田に向かうために函館空港に行くと、たくさんの函館の絵が並んでいま他のです。ふと足が止まって、あれこれ観ているうちに家に1枚かけたくなりました。
はじめて函館てソロコンサートをさせて頂いたこともあり、その記念に、函館山が見える海岸沿い、かもめがならぶ絵を1枚をえらんで贖い、持ち帰ったのです。
ちょうど作家の大西さんがいらしてお話をさせて頂いたのですが、東京でも個展を開いているとのことでした。
<今年は ”おとがたり" で、北海道へ向かいます>
今年の7月7日(日)、おとがたりで函館にゆきます。
この日は「七夕」。昔のことですが、子供たちはこの日に提灯を持って、家々を訪ね歩き、蝋燭とお菓子をもらって歩いた日です。
「竹に短冊、七夕まつり、大いに祝おう、蝋燭一本ちょうだいな」
幼い弟や近所の子供たちと一緒に、夕方から歩き回るこの行事。三尺帯をヒラヒラさせた金魚のような女の子や男の子たちが、元気に歌いまわった時代です。
その日の夜、函館市民会館小ホールで ”おとがたり” の公演をおこないます。
今年はもっと多くの、函館の皆さんにお目にかかりたいです。
坂口安吾「桜の森の満開の下」を朗読。そして音楽ライヴもお届けします。
<旅をかさねて>
実際に自分の足で歩き、旅をすること。いろいろな風景を歩く。
朗読する、演じる、歌う。それをつうじて色々な方と出会い、共振する。出会って別れる。それぞれとの人生の交差点が、お互いに素敵なものになるように願っています。
最後までお読み頂きまして、本当にありがとうございました!
長浜奈津子より🌹
美術館に出かけたり