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神戸市北区のプライベート・アロマテラピー&フェイシャルサロン『Bois de rose』

子供と言葉と未来

2009-07-02 06:30:16 | 日記
昨日、映画館で
『いけちゃんとボク』
を観ました。
原作とはちょいちょい違う内容でしたが、良い映画だったと思います。
心温まる話ですが、『死』という事にもきちんと向き合う話でした。
西原理恵子氏のお話というのは、
『死』『貧困』『ダメな人の生き様』
というかなり重いテーマがあって、読むとそれと向き合う事になりますが、同時に生きる事や働く事、ダメな人と元気に寄り添って生きる人、そしてそれが凄いバイタリティと共に面白く描かれているので好きです。重いだけだったら多分疲れるのであんまり読めないかもなーと思います。

実は誕生日が一緒で、11月1日です(笑。


映画とは直接関係ないけど、帰り道ふと子供の頃に何になりたかったかな、と思い出していました。
子供なのでいろいろと目移りしていたのですが、強い意志を持って
「これになりたい!」
と初めて考えたのは、確か天文学者でした。
小学生の頃は88星座とか星雲、星の個別名や惑星の大きさを全て暗記している子だったんですね。
ちなみに今は全く覚えていません。


天体望遠鏡が欲しくてお年玉を貯めたり、真冬に都会の真ん中にある家のベランダで必死で夜空に目を凝らしていました。
父親に夏休みに乗鞍に連れて行ってもらった時に見た、すでに星座が分らなくなるくらいの満天の星空は本当に驚いた事を今でも覚えています。

そんなこんなでオタク的に星が大好きで、闇雲に将来天文学者になることを目指していたのですが、ここに冷や水を掛けたのが母でした。

当時、唯一苦手だった教科が算数だったのですが、そんな私に母親は

「算数が嫌いな貴方は天文学者にはなれない。諦めなさい。」

と、言ったんですね。

それが子供心にショックでして、将来の夢もなんとなく萎んでしまい、さらに算数もますます大嫌いになってしまいました。

まあ昔の人の考え方ってそうなのかもしれませんが、子供時代良くこういう否定形の事を言われました。


大人になってから考えたのですが、これがもし

「あんたはやれば出来る子だからあとは算数さえ頑張れば天文学者になれるかもしれない」

と言われていたら、今頃はもしかしてどこかの山頂の天文台で星を見ていたかもしれません。
基本的に豚もおだてりゃ木に登るタイプのお調子者だったので、可能性はあります。


私は母親が好きですし感謝もしていますが、未だにこの事と否定形の話し方だけはなんだかな、と思ってしまいます。

言葉って子供に限らずですが、何気なく発したものでも大きな影響を及ぼす事ってあるんですよね。

うーん、難しい・・・・。