オノマとペ

プロひとり暮ラサー(ベテラン)の著者「ぺ」と、
いつまでも謎の存在「オノマ」が綴る
それでもお気楽極楽絵日記。

無冠の天才

2020年08月15日 11時31分40秒 | 1コマまんが(人)
明智抄さんという漫画家をご存じですか?

1980年にデビュー。
異才。奇才。天才。
超庶民的日常家事遂行者目線のSFを描けば他の追随を許さない。
まあそんなジャンル描くの自体この作家さんしか居ないんですが。

彼女の漫画を読む感覚の説明は難し過ぎて
「読んでみて」としか言えず。

独特の感性で紡ぎだされるセリフやキャラクターは
大体「どっか行っちゃってる系」なのに
物語全体には極めて地に足の着いた所もある。
(これは多分作者本人の性質による所が大きいと思う。)
無茶苦茶なのに結果現実と真実があぶり出さているというか。
とにかく奇妙。だけど根っこが優しい。

そんな明智さんの訃報がSNS上で。
60歳だそうです。

まだまだ作品読みたかった。特にSF作品。
こんな作家さんもう現れない。



イラストは明智さんの初期の代表作「始末人シリーズ」のメインキャラ。
天才的頭脳を持つ元悲劇の実験動物にして始末人の一員
名前は白市小鳥さん。ダチョウです。
(ほらもう設定がどうかしてる。)

蛇足ですが私は始末人シリーズで
雅彦が「す するめ ちゅんちゅん」
と言った瞬間に明智さんに心を撃ち抜かれました。


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4 コメント

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Unknown (ふく)
2020-08-17 20:49:53
生さんまが何をした

始末人シリーズ持ってます。
幾度の転居も乗り越えて、
ずーっと一緒でした。

自分が美しいとわかっている女子学生が
自分の死の場面を想像するも、
その美しさに陶酔する場面は
「突き抜けてる人」ってこういう思考なのかと
ぼんやり頭の私は驚いたものです。

残念でなりませぬ。
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知らなくては話にならぬ (ギガネエ)
2020-08-27 13:34:00
世の中知らないことの方が多いのは
分かっています。が!
「オノマとぺ」の世界を知ってしまったからにはその世界に少しでも近づきたい。。
。。。そう思った私は、「始末人シリーズ1」を
思わずポチしました。
それも、電子書籍で。。。( ´艸`)
老眼だし。。どうも読みずらい。
。。。と分かっているから
いつも文庫本を持っての出勤なのに。。

ほっほぉ~!
長押しすれば字が大きくなる!
ふんふん!!なるほど!

それに感動して、まだ内容までは辿り着けていませんが。。。
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ふくさま ()
2020-08-29 18:20:40
人生を始末人とともに歩まれているのですね。

ああ確かに。
明智さんそのものが
「突き抜けてる人」だったと思います。
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ギガネエさま ()
2020-08-29 18:29:47
ふおおおお!!なんと、購入までして読んでくださっているとは!

私もつい懐かしく、
棚の奥から10数年ぶり?!に文庫版の始末人を引っ張り出し読んでみたところ
どうしても読めない文字があって
(なんでかしら?昔は読めたのに。ふふ。)
くやしくてデジカメでその個所を撮影し
拡大して確認しました。
何やってるんだろうと物悲しくなりました。

電子書籍は素晴らしいですね。

明智さんの漫画は絵がアレなのと
人物のナニさ加減に
好き嫌いはあろうかと思います。
ちなみに私が最も好きな明智作品は
サンプル・キティです。
(あと後期のホラーはホラー自体が苦手なので微妙)
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