サンデーたかひろ

絵描き・ながさわたかひろの制作実況 “from Machida, Tokyo”

王貞治を鉛筆デッサンする

2008年06月28日 | 他の作品いろいろ
ミニキャンプを終え、雪山から帰還しました。
描いたのは、巨人軍栄光の差番号1、一本足の王貞治。等身大の178cmです。
バットも含まれるので、紙サイズとなると235cm。エッチャーの僕にとっては、かなりの大きさです。
100号の油絵にでも挑んだつもりか。
(大きいので4つにピース分けして描きました。上の画像は床に並べることで初めて見れた全体像)

王さんを描いたのは、何もソフトバンクが交流戦で優勝したから、ではありません。
 6/22 プロ野球セ・パ交流戦、初優勝の王監督の図


さて、鉛筆デッサン、継続的に続けた方が良さそうです。
エッチングの描画ってのは、ニードルという鋭角な鉄筆を使用して銅板をキズ付けていくようなもの。
全ての表情は結局のところ、この細いキズ跡の集積なわけです。これには物理的な時間が掛かります。
鉛筆の場合、寝かせて使うことで面的な表情を得ることも出来るし、色の濃さも操れますから、このぐらい大きい絵でも一週間もあればを描くことが可能です。
早い人なら1日で仕上げちゃうのかもしれません。
僕は描くのが遅いので、雪山にこもって頑張っても一週間ぐらい掛かっちゃいます。これは仕方のないこととして諦めてます。
その上、これをエッチングで、ってことになったりするとどんなに頑張っても、ひと月以上の時間が必要でしょう。
余程意欲的に取り組まないと、途中で萎えちゃうかもしれない…
しかも費やす時間の半分は黒い面を得るために線を引き続ける労働。決して創造的な仕事ではありません。単純作業。
慣れてくると機械的に線が描けるようになるため、結果、絵の印象が硬いものになりがちです。
手から伝わる「気」のようなものが無くなるからだと思います。
手仕事から得られる温もり、というかやっぱり「気」だな。それが込められない作品づくりだけは避けたい。
いつも新鮮な気持ちで画面に向かいたい!
ということで、これを回避するためのトレーニングとしての鉛筆デッサンです。

ウチの制作室は、僕を含め、現在3名が使用しています。
そのひとり、M女史曰く「目が似てない」と…
手厳しいです。この人に星一徹の姿を見ました。
悔しいので描き直しに入りましたが、これが何度描き直しても似てきません。ドツボにハマったみたいで、もう手の施しようがない。
そんなんで、少しカワイイ王さんです。

来週からは、エッチングに戻ります。


ああ、油絵ですか? 
…保留です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 油絵は難しい | トップ | あがた森魚に褒められたくて... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

他の作品いろいろ」カテゴリの最新記事